火葬するときに入れるものは要相談!

 故人の思い出の品など、よかれと思って棺に入れたものが後々トラブルの原因になることも……。納めて大丈夫かは葬儀場の職員に必ず相談を!

・メガネ、時計

 ガラス面や金属部分が焼け残り、溶けてしまい遺骨にべったりついてしまうことがある。

・厚い本や千羽鶴

 紙類はそのままの形で焼け残り大量の灰が舞うことになる。もし入れるなら少量で。

・ぬいぐるみ

 大きなぬいぐるみを身体の上に置くとその部分が焼け残ってしまったり、火葬に時間がかかる。

・ペースメーカー

 電池部分が爆発するおそれがあり、過去には事故も起きている。事前に取り出すか、残ったままだったらその旨を職員に伝えることを忘れずに。

・携帯電話やパソコン

 電池部分が爆発したり、焼け残ったり有害なガスが出ることも。

・ゴルフクラブ、釣り竿、杖など

 金属は燃えにくいだけでなく、釣り竿のカーボンは火葬炉の故障にも。

・革製品やビニール製品

 燃えにくく、燃え残るだけでなく燃やしたときに有害なガスが出ることも。

・生きている人の写真

 故人が寂しくないように、と家族が入れることがあるが「あの世に連れていかれてしまう」と俗説もあるので注意。

・現金

 現金を燃やすことは違法に当たる。

お話を聞いたのは……

怪談師・元火葬場職員 下駄華緒さん●ミュージシャン。トークイベントや自身のユーチューブチャンネルで火葬や葬儀の怖い話や死生観を語る。今秋には全国ツアーも予定している。竹書房が開催する「怪談最強戦2019」で優勝、著書に『怪談忌中録 煙仏』(竹書房怪談文庫)がある。
YouTubeチャンネル『火葬場奇談』
https://www.youtube.com/channel/UCzMn-N7XpaTixkmhPQHz0LQ

(取材・文/アケミン)