「周りを見ていても、夫には男の部分を求められないから、奥さんは俳優さんやアイドルにハマるわけです。夫も妻には女の部分を求められず、キャバクラに行ったりする。女性が妻・お母さんという役割だけでなく、女の部分に重きを置くと家庭が崩壊してしまうかもしれません。
だから、そのモヤモヤにどう折り合いをつけて生きていくか、そこにお芝居などの芸術が役立つわけです。私たちの年齢になると、みんな自叙伝が書けるくらいの人生があるはず。『マミィ!』もご自身の自叙伝と重ね合わせて見てほしいです」
文句や愚痴は時間を決めて言う
今回の舞台に向けて、少しずつトレーニングをする中、フラメンコを始めたという熊谷さん。
「やったことがないことを習うのはとても新鮮。頭と身体を連動させるのが楽しくて、かかとでカンカンカンと床を叩くのが気持ちよくて、やめられなくなってしまいました。1曲ちゃんと踊れるくらいまでは頑張ろうと続けています。
始まる前に本番の衣装を着たら、『この衣装で踊れたら気持ちいいはず』とやる気になって! 体力づくりにも役立っています」
農作業や、手作りの健康フードも熊谷さんの元気の源だ。
「梅干しとか梅酒とか、今は梅を加工する作業にいそしんでいますね。こんぶ水やタマネギ麹、スーパーフードを使ったスイーツを考えるのも楽しいです」
そして、若々しさをキープするとっておきの秘訣も。
「文句や愚痴って、話せばきりがないですよね。だから自分で『はい、今から愚痴言います』『はい、終わりました』って、区切りをつけて話すんです。文句を言っていると、口角が下がって、眉間にしわが寄って顔に出ますよね。だから、顔を若々しくするためには、内面を管理することが必要なんです。
美しい女優さんがすごいのは、自分の顔を管理する=内面を管理することができているから。表情筋の動きは自然に出てしまうものなので、いかに自分のネガティブさをコントロールできるか。愚痴を言っても、『はい、終わり!』と時間を決めて言えば、それほど顔には影響しにくいと思いますよ。
美容クリニックへ行って若返りを目指す前に、心の管理で眉間のしわは取れます。自分の顔も曇りません! あれ、なんだか私、すごくいいこと言ってるかも(笑)」