(3)パートナーの支え

ホームランダービーで捕手を務めた水原一平氏(ロサンゼルス・エンゼルスの公式ツイッターより)
ホームランダービーで捕手を務めた水原一平氏(ロサンゼルス・エンゼルスの公式ツイッターより)
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 彼らの成功は才能と努力の賜物だが、支える人の存在を忘れてはいけない。大谷のパートナーといえば、専属通訳の水原一平氏。先日のホームランダービーで捕手を務めたあの人だ。

車の運転から何から、24時間態勢でカバー。日本人メジャーリーガーは2、3人態勢で支えることが多いんですが、彼はすべてを一任されています。大谷選手の性格がはっきりしてるから、水原さん本人は“一緒にいて疲れないし、みんなが心配するほど大変じゃないですよ”と言ってました」(梅田さん)

 日本ハムでは球団通訳を務めていたが、大谷のエンゼルス移籍に同行して公私にわたるサポート役に。

「日ハムでは、慣れない日本で生活する外国人選手の家族を支えていました。通訳にとどまらないサポートのかたちは、そのころから変わらないんですよ。おしゃべりじゃないけど“愛されキャラ”で、みんなから“一平ちゃん”と呼ばれていました。人柄のよさもあって、大谷選手も信頼を深めていったんだと思います」(前出・スポーツ紙記者)

 グラウンドの外でもパートナーに助けられている大谷。対して、羽生の活躍を支えるのは氷上のスペシャリスト、カナダ人コーチのブライアン・オーサー氏。

「おっとりとしていて、ビシバシと厳しい指導をするタイプではなく、選手に合わせた指導を行います。現役時代は“3回転半なんて跳べるわけない”と言われていた時代から練習を重ね、得意技にまでした選手。羽生選手は“4回転半”という前人未到の偉業に挑戦しているところですから、2人の絆を感じますね」(梅田さん)

 選手を“勝たせる”ことにおいて、オーサー氏は優れたコーチであるという。

「選手の特徴や長所に合わせて技の構成を組み立てる能力が、非常に優れています。“高難度な技をどう組み合わせて得点を取るか”がわかっていて、教え子が勝つ作戦を立てることができる智将ですね」(スポーツライターの折山叔美さん)

 それぞれ第一線で活躍する2人のそばには、頼れる“相棒”の姿があった。