やってはいけない乳製品・卵・豆腐保存術

 マイルールで続けていた保存法が劣化を早めていることも。使う頻度に合わせて見直しを。

NG7 庫内で凍ったり割れた卵は即廃棄

 美味しく食べられるので捨てないで

 ヒビが入った卵は、すぐ使えば大丈夫。

「卵焼きなど加熱して食べてください。割れたところから菌が繁殖していくので、放置は絶対NGです」。冷蔵室の冷気の吹き出し口近くに卵を置いて凍ってしまっても、問題なく食べられる。「卵は凍ると、黄身が濃厚になり、もちもちした新食感で美味しいんです。卵かけご飯をはじめ、冷凍卵のレシピはいろいろあるので、ぜひ試してみてください」

NG8 冷蔵したピザ用チーズ気づくと賞味期限切れ

 冷蔵室ではなく冷凍室へ

 大容量のピザ用チーズ、期限内に使い切るのは結構難しい。そんなときは、冷凍保存を。

「チーズは基本的には冷凍保存OKの食材です。冷凍用の保存袋にピザ用チーズを移して保存するのですが、その際、チーズ250gに対し、片栗粉を小さじ1杯振り入れて混ぜます。そうすることで、チーズ同士がくっつかずパラパラの状態で保存できますよ」

 チルド室では2週間くらいしかもたないので、長持ちさせたいなら冷凍保存が向いている。

NG9 粉チーズは冷蔵保存

 結露がカビのもとに!

 実は粉チーズは、常温保存が正解。冷蔵庫のドアポケットに保存している人は今すぐ取り出して。

「粉チーズを冷蔵室に入れると、出し入れのたびに温度が変化します。すると結露が発生し、チーズが塊になってしまうんです。気をつけないと、そこからカビが生えることも」

 基本は常温保存がよいが、気温と湿度が高い7月~9月に限っては、冷蔵室でもOK。

NG10 牛乳は常に1リットルを買い置き

 少量サイズを買って冷蔵室の内棚へ

 牛乳はドアポケットの飲み物ゾーンに置くものだと思いきや、実はより適した保存場所がある。

「牛乳は温度を安定させることで美味しさが保てます。つまり温度の変化が激しいドアポケットよりも、冷蔵室内のほうが適しているんです。ただし、開封後早めに飲み切れるなら、ドアポケットでも問題ありません。少しでも美味しい状態で飲みたいのであれば、500mlの少量サイズを買って、ドアポケットではなく冷蔵室の内棚で保存という手もありです」

NG11 開封したバターはそのまま冷蔵保存

※画像はイメージです
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 紙箱では密封できないので劣化

 バターの紙箱は保存には適していないので、開封した状態で保存すると風味が飛んでしまう。頻繁に使う場合は保存容器に入れ替えて、チルド室へ。

「使用頻度が少ない場合は、冷凍保存もおすすめです。バターの銀紙の包装の上からラップで包み、冷凍保存用の袋に入れて冷凍室へ。風味を保ったまま半年くらい持ちます」

 解凍と冷凍を繰り返すのはNGなので、使う分だけ取り出して解凍するのがベター。

NG12 半分残った豆腐はパックのまま冷蔵

※画像はイメージです
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 キッチンペーパーで包めば美味しさ持続

 半分だけ余った豆腐。残りはパックのまま保存?  それとも容器に入れ替えたほうがいい?

「美味しさをキープしたいなら、豆腐をキッチンペーパーで包んで保存容器に入れて冷蔵室へ。2日間ほど美味しく食べられます。長持ちさせたいなら、保存容器に入れて新しい水につけて保存。3、4日持ちますが、うまみが水に溶け出すので美味しさは落ちます」

 必要に応じた方法で保存を。