インフルエンザワクチンは“効果が低い”
「結論から言うと、これらの研究は信用ができないと私は考えます。なぜかというと『後ろ向き調査』であるから。結果的に打った人と打たなかった人を、“後になって比較”しただけ。通常、医学の効果・副作用を検証するためには、大勢ボランティアを集め、年齢や性別、基礎疾患などさまざまな情報を集め、徹底的に調べ、均等に二分し、追跡する。被験者の背景にある情報がそろえてありますから、何か出来事が起これば、検証した薬やワクチンのせいと判断できることになるわけです。
健康に対する考え方など、数字では表せない背景因子もあり、それもまったく異なっていたと考えます。年齢や性別、基礎疾患などで分けられない部分です。そのためこれらの研究は信頼できない。だから、インフルエンザワクチンを打っておいたほうが安心だとは決してならない」
結果、今年はインフルエンザワクチンを打つべき?
「多くの人がすでにコロナワクチンを打っています。そこにインフルエンザワクチンを打つことで、副作用が強くなるなどが起きないか……。今もろもろの状況からおそらく問題は起きないとは思います。ただ、新しいウイルス、新しいワクチンであり、そのワクチンを打って、インフルエンザワクチンを打つとどうなるのかという研究がなく、現状は誰にも断定はできません」
インフルエンザワクチンは、効果が低いことがわかった。
「またインフルエンザワクチンでも、アレルギーなどで毎年何人かは死亡しています。熱が出る人もいるし、じんましんが出る人も私自身が見てきました。毎年のように流行していたし、コロナもなかったので2年前は打ったほうがいいとすすめてきましたが、私自身は今年はやめようと思っています。ワクチンは任意になりますが、どちらのワクチンもメリット・デメリットが半々のような状態となっており、判断することが難しい。くじ引きや占いで決めてもらうしかないというくらい、エビデンスがあやふやになっています。
そのため打ちなさいとも打たないほうがいいとも、例年以上に今年は言えない。参考のために言えば私はやめようかなと思っています。人さまにやめたほうがいいとは言えませんが」
接種は自己判断で……。