「今日のお買い得品」には手を出さない!
「今日のお買い得品!」というポップを見て、ラッキーとばかりにすぐにレジへ。この条件反射的な買い物は今すぐ見直そう。本当はそれほど安くないケースがあるからだ。
「その店の通常価格より30円とか50円くらいは安くなっているかもしれませんが、そもそもその店の通常価格が他店より高い場合も。たとえ値下げはされていても、結局はお得ではないことになります」
近隣のスーパーやドラッグストアは競合しながらも共存するため、商品ごとに得意分野のすみ分けがされている。商品によって最安値の店が違うので、「今日のお買い得品」が本当の安値とは限らない。
ポップにだまされず、お買い得品をあえてスルーする。これを可能にするのが日ごろからの「値段メモ」だ。スマホのメモ機能を使って「柔軟剤 〇〇円 T薬局」と記録するだけでOK。
「本当にお買い得なの?」と思ったら値段メモをチェック。ポップより自分の記録のほうがはるかに信頼できるのは言うまでもない。
大きな買い物のときはカフェでお茶する
欲しいものを見つけて手に入れる瞬間は至福だが、「見て吟味する」と「買う」の2つを分断するのが、お金をムダにしないためには大事だ。
「金額が大きい買い物はいったん店を離れるのが重要なポイント。店内で考えると『買わない』という選択をしにくくなります。『見る』と『買う』の間に『カフェでお茶する』を挟むのがおすすめです」
洋服を試着したときから店員がべったりついてくるのも、テレビ通販で「注文は24時まで!」とせかすのも、買う側に考えさせないため。そうやって買ったものは後悔することも多い。そんな目にあわないよう、お茶代がかかっても一度ものから離れてみる。
「私はいつも『見る時間』では店員と話もせず、見るだけ見たらカフェでじっくり検討します。あえてちょっと高いフラペチーノを頼むくらいのほうが、腰を据えてじっくり判断できます」
500円のフラペチーノ1杯で1万円以上の買い物の失敗が防げれば、むしろ賢い節約になる。