ゲームでは途中棄権して自分だけ賞金をもらったり、仲間を裏切った参加者がたびたび炎上している。
「ドランクドラゴンの鈴木拓さんや、とろサーモンの久保田かずのぶさんは、放送後に“卑怯者”と非難されていましたが、ルール上はまったく問題ありません。お互い真剣だからこそ、人間らしさが出るのがこの番組の魅力じゃないでしょうか」
ハンターも警戒するアスリート芸能人
ハンター内で語り継がれる強敵もいたようだ。番組に長年携わる、制作会社関係者によると、
「一般の方たちが参加できる回があったのですが、その中に“逃走中マニア”の人がいたんです。足が早く綿密に作戦も練られていたので、どのハンターも追いつけなかった。
あとは、アスリートの方たちは日ごろから鍛えていますから手強いですね。'19年のラグビーワールドカップ日本代表だった福岡堅樹さんや稲垣啓太さんが出た回は、ハンター全員が2人を警戒していました」
今注目の“あの人”も、スタッフたちの記憶に強く刻まれている。
「日本ハムファイターズの監督に就任した新庄剛志さんが逃げ切って優勝した回があったのですが、終了後、新庄さんは喜びのあまりハンターを延々と挑発していたそうなんですよ。
ハンターは設定上、ゲームが終わったらそこから動けないというルールなので、目の前でずっと煽られていたみたい(笑)」(同・制作会社関係者)
エピソードには事欠かないが、近年は20年近く続く番組らしい悩みも抱えている。
「初めのころからハンターを続けている人だと、もう40代になっていたりと“高齢化”が進んでいるんです。でも、まだまだ続けたい人が多いみたいで、彼らは日々トレーニングに勤しんでいますよ。
ハンターをやっていることを大々的に公表してはいけないため、仕事の実績としてアピールすることはできませんが、やりがいのほうが勝っているのでしょう。多くの人に愛されている番組ですからね」(同・制作会社関係者)
毎回、新たなドラマを生み出す『逃走中』。ハンター同様に長く長く走り続けてほしい!