朝ドラ『半分、青い。』('18年)や『大豆田とわ子と三人の元夫』('21年)など、話題の映画に出演する女優、石橋静河。映画『前科者』ではこれらの作品で演じた役柄とは正反対の茶髪&ヒョウ柄などのド派手なヤンキーファッションに身を包む役に挑戦。今後目指す女優像や過去の失敗経験など、女優・石橋静河の素顔に迫る。
「やっちゃいけないことを全部やっている感じ」
「覚悟のいる役だな、とすごく思いました。ビジュアルもかなり、普段の自分から振り切った感じになりますし(笑)」
12月まで放送されていた『前科者−新米保護司・阿川佳代− 』(WOWOW)。その熱きドラマの続きを描く映画『前科者』が公開となる。
保護司とは、犯罪者の更生を手助けする非常勤の国家公務員。佳代(有村架純)が初めて担当した保護観察対象者は、恐喝および傷害罪で懲役2年を経て仮釈放となった斉藤みどり(石橋静河)。
朝ドラ『半分、青い。』('18年)や『この恋あたためますか』('20年)、『大豆田とわ子と三人の元夫』('21年)など、落ち着いた聡明な女性を演じるイメージのあった石橋だが、本作では茶髪&ヒョウ柄などのド派手なヤンキーファッションに身を包む。そのギャップには驚きが。
「フフフ。いい意味でですか?(笑)。みどりを演じるのは本当に楽しかったです。歩き方やしゃべり方など、作っていく部分がすごく多くて。例えば、足を開いて座るとか、お行儀悪く食べるとか、“やっちゃいけない”と教わってきたことを全部やっている感じでした(笑)」
姉後肌のみどりは仲間思いであると同時に激情家。
「みどりは、一度信じたらとことん信じ抜く熱い人。その素敵な部分を表現したいと思いました」
衝突、怒り、涙……。保護司の佳代と、保護観察対象者のみどり。多くを乗り越えたふたりの間にいつしか芽生えていたのは、友情。
「映画『前科者』はドラマから3年後の世界。また別の苦しみを抱えた保護観察対象者(森田剛)が出てきます。佳代ちゃんとみどりのそれぞれの成長、そして深まっている友情をぜひ見守っていただきたいです」