そんな学校生活での最大の思い出も教えてくれた。
「授業でスケートリンクに行く機会があり、みんなで楽しく滑ったあとに優真の演技を見せてもらいました。生で見るのはそのときが初めてだったのですが、4回転ジャンプも披露してくれて本当に感動しました。それがいちばん心に残っています」
なんとも驚きの授業だが、もちろん一般的な教科もある。
「優真は頭がよくて、どの教科もできるんですよ。もちろん、普段の予習・復習も頑張っているんだと思いますが、授業中の理解力もすごく高い。以前、数学を教えてもらいました」
まもなく高校を卒業する“カギ”
勉強以外にも驚くところがあるそうで……。
「集中力ですね。学校で絵を描いていたときもすごく集中していて。練習の様子はわかりませんが、そういう部分が、スケートにも生かされているんだと思います」
描いていたのはマンガのキャラクターだというが、それもかなりの腕前だったそう。スケートでは、演技やステップなども評価される“オールラウンダー”を目指す鍵山は、私生活ではすでにオールラウンダーなのかも。
まもなく高校の卒業を迎える2人。岡選手は最後の思い出づくりを楽しみにしている。
「まずはオリンピックのメダルのお祝いをしたいですね。学校で会う日も、優真は放課後に練習があったりして、一緒にごはんに行ったことがないので、次に会ったらおいしいものを食べに行きたいです。何を食べるかは、まだ考え中です(笑)」
岡 慎之助 徳洲会体操クラブ。'19年『世界ジュニア体操競技選手権大会』個人総合金メダル。'21年『全国高等学校総合体育大会』では個人総合で3位に輝く