月8万円貯めるために……家計を見直し!
●光熱費を下げるため家電の買い替え
トイレのリフォームと家電の買い替えにより毎月の光熱費が5千円安くなった。トイレは節水型に替えて、台所のガス台は新機能の付いた製品に交換。水道代とガス代を合わせて毎月約2千円が抑えられた。エアコンは省エネ型に替えたら、電気代が月に3千〜4千円下がった。買い替えにはお金がかかるが、光熱費を減らす効果があるため、長い目で見ると節約になる。
「家も家電も年数を経ればガタがきます。コストパフォーマンスを考えるなら早めに替えたほうが長い目で見るとお得な気が」(青沼さん)
●断捨離をして買わない体質に
60歳を前に、身の回りを断捨離。最初は洋服から。以前は長く着るつもりで高価な服を買うこともあったが、結局、数年しか着ないでタンスの肥やしに。そこで、安い服を毎年、買い替えるようにしたら、毎月の洋服代を約半分に減らせた。また、あまり使わなくなった健康グッズなども処分し、少しずつ身軽になった。
「断捨離を意識することで、余計なものを買わないクセが自然と身につきました」
●先取り預金で老後資金を貯める
銀行の口座を「日常用」「予備用」「老後用」の3つに分けた。「日常用」の口座に原稿料が振り込まれたら、生活費とともに貯金分も下ろし、先取り預金として一定の金額を「予備用」の口座に移す。予備用の口座は臨時出費に使うが、この口座にある程度の金額がたまったら、さらに「老後用」の口座に移して、下ろさないお金にすれば、預金ができるように。
「お金が入ると使ってしまう私のようなタイプは“余ったら預金する”のではなかなか貯まらない(笑)。先取り預金なら必ず貯まります」
効率よく増やす!老後資金UP術
●つみたてNISAとクレカのポイントを活用
貯蓄以外に、少額から投資信託の「つみたてNISA」を開始。元本保証ではないが、年間40万円までの運用利益が非課税なので、夫婦で行えば80万円になり、10年間で800万円。運用利益に預金1千万円(予定)を足せば、老後資金の目標額2千万円に近づく。投資信託が不安な人は、ポイント投資という方法もある。
「クレジットカードによっては、ポイントを使って投資信託が始められるので、まずはお試しから」
●年金の支給額を増やす国民年金基金
国民年金の手取り額を増やす方法として、40代から実践しているのが国民年金基金。国民年金に上乗せができる制度で、自営業の人などが入れる※。例えば40歳で加入して毎月掛け金を一口分支払うと、国民年金に1万5千円の上乗せが終身でつく。年金の未納期間がある人は、60歳から65歳になるまで保険料を払えば、年金額を月に約8千円増やせる。
「国民年金は支給開始年齢を70歳に繰り下げると42%アップします。無理のない範囲で増やしましょう」
※国民年金基金は自営業・フリーランス等の国民年金の第1号被保険者の方、任意加入されている方のみ加入できる
〈取材・文/松澤ゆかり 漫画提供/竹書房〉