まぶたの機能が脳を刺激
私たちのまぶたは上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)が伸びたり縮んだりして開閉している。
若いうちは上眼瞼挙筋の先端の腱膜と、まぶたの縁の瞼板という薄い組織とはつながっている。しかし、その組織はもろく、刺激が加わったり加齢によって連結が緩んでしまい、まぶたの開閉がうまくできなくなってしまう。すると目元にあるミュラー筋という筋肉が、まぶたを持ち上げるのを助けてくれる。バックアップをしてくれるのだ。
「このミュラー筋は意思決定や、情動のコントロール、覚醒を促す脳の神経“青斑核”を刺激することがわかっています。目を覚ますためにまぶたをこするのも、ミュラー筋センサーから青斑核を刺激して覚醒しているのです」
ミュラー筋がまぶたを開けようと頑張れば頑張るほど、青斑核を刺激して、交感神経を緊張させてしまう。こうして交感神経が緊張することで、頭痛や肩こりといった身体の不調を引き起こしてしまうのだ。
「このようにまぶたが下がることは身体の不調と密接につながっているので、放置しないでください。もし原因不明の頭痛や肩こり、不眠、眼精疲労などの不調で悩んでいるのなら、今回紹介するまぶたテープを試してみてください」。
もしあなたにまぶたが下がっているという自覚症状がなくても、まぶたが原因で、不調が起きているかもしれない。まぶた引き上げて視界と体調をクリアにしよう。
まぶたが下がっている兆候 セルフチェック
●おでこに横じわがある
●まぶたが黒目にかかっている
●眉間に縦じわがある
●話をしているときに眉毛が上下に動く
●鼻の脇のほうれい線が深い
眼瞼下垂になりやすい特徴やクセ
●目を覚ますためにいつもまぶたをこする
●コンタクトレンズを使っている
●花粉症などのアレルギーがある
●濃いアイメイクをしている
●逆さまつげがある
●涙もろくすぐに泣いてしまう
●アトピーで目がかゆくなる
●水泳のとき長時間ゴーグルをつけていた