「当時からみよこ先生は府中の大國魂神社の近くに住んでいて、すでに“府中の神様”として知る人ぞ知るという存在でした。不思議な力がある人に初めて会うということでドキドキしていたのですが、やさしい笑顔に触れて緊張がほぐれていったのを覚えています」(A子さん)
前出のBさんも「そのときみよこ先生が、“私は霊能者でもヒーラーでもないの。ただ私が何げなく発した言葉で人の悩みが解決したり、フッと言ったことが本当になるだけ”と言っていたことが印象的でした」と振り返る。
また、書籍編集のCさんは、みよこ先生の人柄を「太陽のようにあたたかな人だった」と回想していた。
「『大丈夫』という言葉が口癖で、先生がきっぱりとした口調で言うと、本当に大丈夫という気になるんです。
また、いつもは温厚なお人柄なんですが、スピリチュアルの話や鑑定が始まると非常に厳しい目つきになるので、背筋がゾクッとしたことがありました。まるで心のなかを見透かされているようで」(Cさん)
“みよこは特別な存在”
そんなみよこ先生の鑑定スタイルは多岐にわたった。
「特に勉強をしたわけではない」と言いつつも、姓名判断、風水、パワーストーン、タロット、占星術、透視力、治癒力、霊媒、除霊、予言などあらゆる占術に精通していたという。
「ウィリアム・レーネン先生も“みよこは特別な存在。僕が知っている人のなかでいちばんエネルギーを強く感じる”とおっしゃっていたほどなんです」(Cさん)
不思議なパワーとカリスマ性を持ったみよこ先生だったが、自分の力におごることなく、相談者に寄り添ってきたという。だが、その人生は波瀾万丈だった。
「離婚してなければ離婚をしようか悩んでる人の気持ちもわからない、と先生はおっしゃっていました。ほかにも身体の痛みも、子育ての悩みもご自分が経験しているからこそ同じ目線に立って、相談者さんに寄り添ってこられたと思うんです。
それに“神様は無駄な経験はさせない。自分自身がいろいろな苦しみを体験したおかげで、同じ苦しみを経験している人の気持ちがわかる”とおっしゃっていました」(Cさん)