紋付き袴姿の桑田と白無垢に打ち掛けの原が神輿に乗って入場し、3000人の招待客から拍手と歓声が上がる。
なんと全国から2000人ものファンを招待していたのだ。乾杯の音頭は南こうせつ、タモリがスピーチ。
ここから披露宴の様子を伝えた週刊女性1982年3月23日号から抜粋。
二人は8年前、同じ青山学院大学の音楽サークルで知り合った。お互いを意識するようになったのは、サザンオールスターズとしてデビューする1年前のこと。
桑田「彼女がぼくに惹かれていく様子を、ぼくは冷静に見ていました。“オレに惚れてるな”と思った」
原「私も桑田さんの仕草を見てそう思ってた」
そして一昨年の正月、車の中で桑田が「結婚しようか」とプロポーズ。原は「つい、ウンといっちゃった」
披露宴には当然ミュージシャン仲間も集結しており、豪華な“音楽祭”に。圧巻は音楽仲間に二人も加わった、『いとしのエリー』の大合唱。イントロをファンが歌い、続けて桑田が熱い思いをぶつける。エリーの部分を由子に変えて歌い、原は感涙にむせんでいたという。
今ではみんながこの夫婦に惚れているといっていい。いつまでも理想の夫婦でいてほしい。