6.《お金》子どもに財産を残さない
親の遺産を巡るきょうだい間のトラブルは、よくあること。「現金は必要経費として100万円ほど残すだけで、あとは生きているうちに家族と旅行や食事会を楽しんで使い切って。相続するものがあるなら、専門家と相談して、しっかり遺言書を書いておくこと」(ファイナンシャルプランナー、井戸美枝さん)
残された子どもたちの遺恨のもとになるのは悲劇。まして少額での断絶も多く聞くので余計な火種は残さない!
7.《暮らし》固定電話を手放す
振り込め詐欺に遭った65歳以上の女性のうち、約87%は最初に家に電話がかかってきたそう。スマホが使用されるいま、家の電話にかけてくるのは高齢の親戚かセールスぐらい。昔と違って、家に固定電話がなくても社会生活で困ることはないので、思い切って解約を。
若い人の世帯では当然のように“携帯のみ”も目立つ。「危ないから固定電話に出ない」という家庭も多いのでは。
8.《見栄》人と比べて生きない
友人に負けたくないと、高価なものを買ったり、ムリして流行品を使ったり、見栄を張るのは疲れるもの。「他人とわが身を比べて劣等感を感じることは、60歳になったらそろそろ卒業してもよいのでは。自分は自分と割り切って、あまり他人の噂話をしないのがコツ」(福厳寺、大愚元勝和尚)
余計なそねみやひがみを生むSNSなど見るだけ時間の無駄。自分の時間は自分だけのもの、と切り替えて。
9.《家事》排水口のフタをなくす
掃除が面倒な台所の流しや、浴室の排水口。少しでもストレスを減らしたいなら、フタを取ってしまうのがオススメ。「フタの汚れを洗う手間が省けるだけでなく、ゴミが見えるのでこまめに捨てるようになって、いつもキレイに!」(編集者、藤代眞実さん)
汚れを隠す機能は結果的に「クサイものにはフタ」でしかない。いつでも目に入るからこそ手が届く!
10.《準備》仏壇を処分する
仏壇や位牌がなくても、偲ぶ心さえあれば、写真に花を添えるだけで十分。いまあるものを処分するなら、菩提寺や仏具店に相談して、魂抜きのお焚き上げをしてもらおう。「自分の死後のことも考えて、子どもや親戚に仏壇や位牌は不要と伝えておくことも忘れず」(黒田さん、67歳)
正直、このスペースはもったいない。ミシンや楽器など趣味のものを置いて今を生きよう!