同番組で、ryuchellは「夫婦っていう形ではなくなったんですけど、何も変わらず」と離婚という手続きをしたものの、実質的な変化はないと説明していました。離婚を発表したことに対する心境の変化について聞かれたryuchellは「上から水も落ちてくるみたいに、愛も上から落ちてくるんだな」「自分たちがハッピーになって、そういう空間を作って、やっぱり息子の笑顔を守れるというか、それを絶対に守るために勇気を振り絞ってした選択ではあった」と、ここまでの道のりが平たんではなかったことを明かしています。ここで私はryuchellに対する違和感の正体に気づいたのでした。

peco(SNSより)
peco(SNSより)

 ryuchellは「自分たちがハッピーになって」と言っています。この自分たちというのは、ryuchell本人とpeco、お子さんを指すのでしょう。ryuchellは離婚をしたかったわけですから、それが叶ってハッピーでしょう。しかし、pecoまでも一点の曇りもなくハッピーと言い切れるのでしょうか。pecoはryuchellの気持ちを受け入れて、今も子育てのよきパートナーとして過ごしているのでしょうが、インスタグラムを見ると大分痩せたようですし、少なくとも、ryuchellのインスタグラムから感じたような解放感は感じられません。

 Pecoはryuchellの告白を「正直、墓場まで持っていってほしかった」と自身のインスタグラムに書いていましたが、ryuchellの提案を戸惑いながら受け入れたことは想像に難くなく、もしかしたら今でも受け入れ切れていないところがあるかもしれません。

ryuchellにとって離婚は「もう終わったこと」

 それに対し、ryuchellは、pecoの受容と離婚イコール解決でみんなハッピーというふうに、ちょっと安易に片づけてしまっている気がしてならないのです。私が抱いた違和感の正体は彼らの離婚でもセクシュアリティでも同居して子育てを続けることでもなく、ryuchellが離婚を「もう終わったこと」と考えているように見えることでした。