災害の備えとタワマンのプライバシーやトラブル
「災害時にタワマンから避難所へ移動することは難しく、たどり着けたとしても、コロナ禍の影響で避難所の収容人数は縮小傾向にあります。日ごろから水や食料などの備蓄をしておくことが重要です」
タワマンを取り巻くリスクは自然災害だけではない。前出のハリセンボン・近藤はタワマンで暮らしていた際、「住人の若者に“あ、春菜だ!”って言われて、もうこれダメだって。リラックスできることないわって」と、転居した理由を語っていた。
鶴瓶も「歩いてる人がみんな、俺に声かけてきて(タワマンの)“ここにいてんのやろ”って。“ここの一番上か?”って言われて」と話している。セキュリティー万全だからといって、プライバシーも守られるとは限らないのだ。
「住人みんなに顔が知られている状態は、芸能人ならではといえるかもしれません。ただ、相手が芸能人でなくてもプライバシーやマナーへの意識が低い住人が結構います」
そう話すのは、都内在住の好美さん(仮名=40代)。湾岸エリアのタワマンに家族4人で暮らしている。
「ロビーでネットワークビジネスの勧誘が行われていたことがあります。しかも住人の〇〇さんはどこに勤めているだとか、収入は〇〇円とか、おおっぴらに話していたんです。即、管理組合に報告してやりました」(好美さん)
共用施設をめぐるトラブルが多いと話すのは、神奈川県の博子さん(仮名=50代)。
「住人の1人が、タワマン内のパーティールームをママ友にまた貸しして、子どもの誕生日パーティーが開かれたことがあったんです。借りたママたちは散々騒いで散らかして、片づけもしないで退散。また貸し自体、規約違反です。問題になり、以後、パーティールームの使用は抽選制に変わりました」(博子さん)