「もやしの栄養成分が溶け出ているので、この汁も栄養満点。焼きそばやラーメン、スープなどにちょい足ししてみてください。少し酸っぱいですが、炭酸で割って飲むのもおいしいですよ」
ただし、容器に残った漬け汁に、さらにもやしを追加すると、お酢の殺菌効果が薄れ、カビや菌が発生してしまうのでNG。
石原さんは、アレンジ酢もやしとして、ローリエや唐辛子などを一緒に入れて“味変”も楽しんでいる。
「飽きがこないだけでなく、健康にも効果的。なかでも唐辛子のカプサイシンは脂肪を燃やしてくれるので、ダイエットをしたい人や冷え性の人にはおすすめです。また薄切りしたニンジンと一緒に漬け込めば、もやしに足りないβカロテンも補えます。
ニンニクを入れてもOK。ニンニクのアリシンという成分が、もやしのビタミンB1の吸収を助けるので、エネルギー代謝がアップし、疲労回復、滋養強壮にはバッチリです」
低コストで手軽に美と健康が手に入る酢もやし生活。試してみる価値あり!
酢もやしのスゴイ健康効果
・疲労回復
もやしに含まれるビタミンB1やアスパラギン酸と、お酢のクエン酸を一緒にとることで、疲労回復にダブル効果が期待できる。
・肥満防止
低カロリーで食物繊維を含むもやしと、中性脂肪を減らす働きがあるお酢の組み合わせは、ダイエットに最適! また酢もやしを最初に食べれば、空腹による食べすぎの抑制にも。
・血圧低下作用
酢酸には血圧を安定させる機能や血管を膨張させる機能があるため、血液サラサラに。もやしのカリウムも血圧を下げる効果があり、一緒にとると効果倍増。
・高血糖予防
酢酸は腸内のインクレチンというホルモンの分泌を促して血糖値をコントロール。食物繊維を含むもやしも、糖の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値上昇を抑制してくれる。
・骨粗鬆症予防
もやしに含まれるカルシウムは、骨をつくるのに不可欠。お酢と一緒にとることでカルシウム吸収率は約50%アップし、骨粗鬆症の予防につながる。