こういった視聴者の批判には、「過去の企画も起因しているのでは?」と話すのは音楽誌ライター。
『豆柴の大群』での成功体験があったから?
「'19年にも、番組の『MONSTER IDOL』という企画で、WACK協力のもとアイドルグループ『豆柴の大群』が生まれました。クロちゃんプロデュースで、またしてもアイドルグループが誕生するという流れに、既視感があるからでしょう。
リアリティー番組のように進んでいた企画だけあって、ネタバラシがあってからは、最初から台本通りだったのか……と思う視聴者もいたようです」
さらに『豆柴の大群』が、思うように活躍できなかったことも批判の要因になっているのではと音楽誌ライターは続ける。
「結成当初こそすごく注目されましたが、『MONSTER IDOL』終了後、人気にかげりが見え始めました。TikTokでは“オワコンの大群”などと揶揄されていましたね。コロナ禍でライブができなかったこともあると思いますが、番組の後ろ盾がなくなったことは大きかったと思います」
『豆柴の大群』のミユキエンジェルもWebメディア『ENTAME next』のインタビューで、こう語っている。
《そりゃ「消えた」とも言われるよね(苦笑)。特に『水ダウ』を観ていた、いわゆるライト層と呼ばれる人たちは辛辣でした》('21年1月29日配信『水曜日のダウンタウン』以降の豆柴の大群「放送終了後“消えた”“オワコン”と言われて…」より)
アイドルグループが飽和状態にある昨今。人気番組内で芸人によるプロデュースは大きな話題作りと同時に知名度アップのチャンス。しかし、プロデュース側の思惑が透けて見えてしまったかもしれない『都内某所』は2匹目のドジョウとなることはできるのだろうか……。
(取材・文/志村結衣)