アメリカでは一般的なアライグマ肉、果たしてお味は?
実際、アライグマ肉はどんな味がするのか。今回の『格付けチェック』にアライグマ肉を提供した、都内にあるジビエ(狩猟で得た野生鳥獣の食肉)に特化した居酒屋『米とサーカス』のブランディングディレクターを務める宮下慧さんに話を聞いた。
「アライグマは雑食の動物のため、風味に特有の癖のあるものから、癖がなく食べやすいものまで個体差が大きいお肉だと思います。
今回、GACKTさんが高評価されていましたが、たまたま癖が少なく食べやすいアライグマに当たった可能性はあります。あとは調理された方の腕前が良かったんじゃないでしょうか」
アメリカでは食用肉として一般的にも認知されているようだ。
「アライグマは、冬の方が脂が乗っていて美味しくお召し上がりいただけます。お肉の部位については本日は脂身と赤身のバランスが良いモモをご提供します。当店ではすき味噌鍋でお出ししていますが、番組で提供していたすき焼きにしても美味しく味わえます。
素材の味を楽しむなら、シンプルにグリルにするのが1番良いと思います。夏場ですとバーベキューで楽しむ方も多いようです」(以下、宮下さん)
アライグマ肉を提供する飲食店は“フィーバー”に期待
そんなアライグマ肉だが、現状では、国内で広く出回ることは難しいようだ。
「当店で扱うアライグマ肉は、九州の猟師さんの協力のもと、捕獲されたタイミングで発送してもらっていますので畜産の牛や豚などと違い、供給は安定していません。
去年の10月ごろから現在までで100頭ほどを仕入れていましたが、 『格付け』の反響が大きくて当店の通販サイトでもアライグマ肉は売り切れとなっています。次回の入荷は、捕獲でき次第となりますのではっきりと時期は現状お伝えできない状態です」
宮下氏はこの “アライグマフィーバー”に大きな期待を寄せているという。
「当店はもともと、エゾジカ・ヒグマ・タヌキ・カラスなど一般では馴染みの薄いジビエのお肉などを、もっと手軽に楽しんでほしいという思いでスタートしています。そんな新しい食の体験を通して、皆さんとワクワクを共有したいですね。
アライグマのお肉は店舗にはまだ在庫がありますので、ぜひ来店してお召し上がり頂ければと思います」
同店では通販でアライグマ肉を100グラム2780円で販売しており、店舗では2人前6960円で月味噌鍋を楽しむことができる。
年明け早々、思いがけない形で注目を集めたアライグマ。ラスカル世代にはハードルが高そうだが、GACKT様の味覚を信じてチャレンジしてみるのはありかも!?