帝国データバンクによると、2月は5463品目の飲食料品が値上げされる見込み。記録的な物価上昇に歯止めがかからない。光熱費の料金も大幅な上昇となり、家計はますます苦しく……でも、泣いてばかりはいられない。食材の保存法や調理のやり方を見直せば、まだまだ食費は下がる! 先人が残した食費節約の裏ワザを紹介。
野菜の外葉も芯も茎も、とことん使いきる!
毎日の調理で捨ててしまうものの中には実は活用法がいっぱい。昔から受け継がれてきたテクこそ、究極のフードロスに役立つ。
根菜の葉の部分は水耕栽培で育てる
通常切り落としてしまう大根やにんじんの葉の部分、玉ねぎの先の部分などは、小さな器に水を入れて水耕栽培を。何日かたつと、新しい芽や葉が伸びて、みそ汁の具材に使える。
ブロッコリーの茎が漬物に大変身!
美味しいのはつぼみの部分だけだと思うのはもったいない。ブロッコリーの茎は皮をむいて筋をとれば、炒めものやぬか漬け、みそ汁の具として食べられる。味も栄養価も文句なし。
栄養たっぷり、うまみ多し!えびの殻
えびの殻はサッと洗い、熱湯で15分ほど煮る。火を止めて5分置いたあとキッチンペーパーなどでこせば、美味しいだしの完成。同じ方法で魚の骨でもいいだしがとれる。
大根やにんじんその皮もったいない!
野菜くずとはいえ捨てるなかれ。にんじん、大根、さつまいも、れんこんなどの根菜類の皮はきんぴらが最適。細く切って油で炒め、甘辛い煮汁でいり煮にすれば立派な副菜に。
余った刺身のつまがかき揚げに変身
つい捨ててしまいがちな大根のつま。よく洗い、衣をつけて油で揚げれば美味しいかき揚げに。にんじんや玉ねぎ、かにかまなどとあえて揚げればボリュームアップ。
キャベツは外葉も芯もまるごと使える!
キャベツの芯は薄くスライスしてサッとゆで、からしじょうゆであえるとシャキシャキとした美味しい副菜のできあがり。外葉は煮魚やシューマイの鍋底に敷くなど、煮込みや蒸しものに活用して。
鮭の皮がサクうま!ふりかけに早変わり
オーブントースターで鮭の皮を約5分、カリカリになるまで焼く。細かく刻んで、白ごまと刻みのりを混ぜてふりかけに。生鮭の場合は焼く前に塩をひとふりして。
意外と簡単な天日干し余り野菜は乾物に
使いきれなかった野菜や果物もしっかり活用。大根は一日干しただけでもうまみが出て、煮物など料理の味が断然アップ。
根菜類も干すと美味しくなるものが多く、香りも甘みも増す。ざるに並べて干すだけと簡単なうえに、長持ちしていいことずくめ。
・定番切り干し大根
大根をせん切りにして、ざるに広げて乾燥させるとコリコリとした食感に。水に浸すともどるので、普通のせん切り大根としても使える。
・根菜はスライスして
煮物や炒めものに使いやすい形に切って。薄くスライスすると、短時間でもいい具合に乾燥する。よく洗えば皮つきのままでもOK。
・トマトは4〜5日じっくり干す
数日かけて、たっぷりの日差しで干したいのがトマト。好みの大きさに切り、キッチンペーパーなどで水けを吸い取ってから天日干しに。
・りんご、柿、みかんは薄く切って
薄めにカットすることと水けをよく拭くことがポイント。熟す前の少しかたいくらいが干しやすい。フレッシュな甘さに仕上がる。カレーや肉料理にも使える。
果物からさば缶まで残り汁でもう一品!
具だけ使って、汁は当たり前に捨てるなんてもったいない。食材の風味やうまみが溶け出ている漬け汁は料理のアレンジにピッタリ。
みそ汁のだしに、パスタの味つけに、お菓子の材料に、使い道いろいろ。
・パイン缶の汁で肉だれ
パイン缶の汁(シロップ)、しょうゆ、塩、こしょうを適量混ぜ、あめ色になるまで煮つめる。豚や魚の揚げものに合う、甘辛でフルーティーなたれに。
・コーン缶で卵スープ
ホールコーンの汁を水で薄める(500gの缶汁全量に水3カップが目安)。火にかけて溶き卵のスープを作り、水溶き片栗粉でとろみをつけて。
・さば缶の汁で煮物
鍋にさば缶の汁+だし汁1カップ、しょうゆ、みりん、砂糖各大さじ1を入れ、大根やじゃがいもをひたひた程度に加えて弱火で煮る。
へたも皮もまとめて煮ればうまみだしに
玉ねぎや大根の皮、ピーマンやにんじんのへたなど「食べるにはちょっと」と思うものは保存袋で冷蔵ストック。
たまったらまとめて熱湯でアクを取りながら煮て。こせば万能野菜だしスープに。