ナプキンいらずの吸水ショーツ、膣に挿入して使う月経カップなど生理グッズはどんどん進化中。便利だったら使ってみたいけれど漏れないの?痛くない?などソボクな疑問も……。読者モニターと編集部が身体を張って、徹底検証!
生理グッズでナプキン一筋は卒業
「米国では、子どもが小さいころからデリケートゾーンケアを親が教えます。日本ではいまだに生理自体が『恥ずかしいモノ』のように思われがちで、友人同士であっても、どの生理用品が良いなど情報交換をする機会がない。どれが自分に合うのかわからないまま、同じ紙ナプキンだけを使い続けていることが多いようです」
と、美容外科医の櫻井夏子先生は語る。
「日本でも、女性の悩みに寄り添ったさまざまな商品が開発されています。例えばショーツ型の紙ナプキン。私たちのような医療関係者など、トイレになかなか行けない人に重宝されているんです」(櫻井先生、以下同)
櫻井先生も、吸水サニタリーショーツを使用している。
「ナプキンで肌がかぶれてしまい悩んでいたのですが、吸水サニタリーショーツを使い解消されました。ちょっとした尿漏れに悩む人にもおすすめ。他にも月経カップなど新しい選択肢も出てきているので、自分に合ったものを探してみてください」
フェムケア商品で加齢の悩みをカバー
「女性ホルモンの分泌は20~30代がピーク。40代になると月経はだんだんと不順になります。コラーゲンの生成を促す『エストロゲン』が減少するため、若いころと比べて膣の空洞が広がるんです」
そのため、最近話題になる月経カップは、40代向きだと櫻井先生は話す。
「月経カップは体内に入れるものなので、着用時間を守り、清潔に管理しないと危険。使用用途をきちんと守れば、月経量などが目に見えてわかり、病気の発見が早まるなどの利点もあります」
また、膣まわりも乾燥するため、かゆみが出やすい。そうしたときに役立ててほしいのが「フェムケア」商品だ。
「フェムケア」とは、女性の身体や健康のケアをする製品やサービス。生理用品もそのひとつだ。最近では、月経中のかゆみやムレの不快感を軽減したり、心理的苦痛を和らげる商品や、膣まわりのケアアイテムも増加している。
「自分の性器をきちんと見たことがない日本人女性は多いんです。ちゃんと向かい合い、顔のお手入れをするようにケアをしてほしい。年代的にも乾燥ケアは必須です」
フェムケア商品を20年以上前から販売するショップ「ラブピースクラブ」広報担当の山本あやのさんにも、今のイチオシを教えてもらった。
「加齢によって緩む『骨盤底筋群』を鍛える最新グッズが出てきています。アプリと連動させて、ゲームをしながら骨盤底筋群を鍛えたりできるアイテムも」
自分の悩みに合ったグッズを活用し、QOLの向上に役立ててみて!
※価格は編集部調べ