自分の部屋でしか仕事・勉強できない場合は「立ってやる」というのがオススメです。いすに座ったり、ベッドに横になったりしながら仕事をすると、そのまま休んでしまいがちですが、立って何かをするというのはそのルーティンがないという人も多いと思います。
だからこそ、新しくこれから「立って仕事する」というのを習慣化してしまうことができるわけです。東大生でも立ちながら本を読んだり論文を書いたりしている人もけっこういますし、僕も今この文章を立ちながらスマホで打っています。
このように、はかどらないなと思ったら場所や姿勢を変えて、そこでの作業をルーティン化するというのもオススメの方法です。
「机の上をきれいにする」方法も
ほかにも、「机の上をきれいにする」という方法もあります。
机に何か無駄なものを置いていて、それを読んだりそれに触れたりするのがルーティンになってしまっている場合、仕事や勉強がはかどりません。スマホがあるとなかなか仕事や勉強がはかどらないという人が多いのは、スマホいじりが自分のルーティンになってしまっているからです。
先ほども言いましたが、ルーティンを壊すことは困難です。スマホや漫画・ゲームが近くにある環境で勉強しようとすると、なかなか集中できないのは、古い自分のルーティンが新しくルーティンを作ることを阻害してしまっているからだといえます。
なので、古いルーティンを遠くに追いやるようなことが必要です。
・机の上をきれいにして、何も机の上にない状態にする
・PCを一度整理して、画面をきれいな状態にする
・スマホを一度初期化して、アプリなどを一新する
・ノートやルーズリーフなどを新しくする
など、古いルーティンを無くして新しいルーティンを作っていくのです。
いかがでしょうか。やる気が出ないときに、僕たちは精神的な要因で考えてしまいがちです。「頑張れないのは、自分が悪い」と。
それは間違ってはいないのですが、しかし「自分が悪い」と言っているだけではあまりうまくいきませんよね。まずは「自分の環境が悪い」と考えて、新しいルーティンを考えていくのです。そうすれば、在宅ワークや自室での勉強が長続きするようになります。
西岡 壱誠(にしおか いっせい)Issei Nishioka
現役東大生・ドラゴン桜2編集担当
1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。