「あれから飲むようになったよ。それこそ『silent』なんて冬のクールだったから寒くてさ。だから起きたてに飲んで。“白湯飲んでます”っていう響きがいいよね、女優さんみたいだよね」
過去にファンからの質問で、自らのイメージを「白湯を飲んでいそう」と言われた川口春奈。当時は「面倒だからやってない」と答えたが、最近公開された動画で冒頭のように答えた。
女優ですら「女優っぽい」と思う習慣「白湯」。美容オタクとして名高い田中みな実はもちろん、綾瀬はるか、ローラも白湯を日々の習慣として取り入れている。なぜ、女優に白湯がこれほど支持されているのか。
「日常から、多忙なスケジュールであったり、1日に何度も施されるメイクであったり、非常に過酷な状況で働いているなかでも美しくなければならない。美容や体調管理への情報アンテナが高い彼女たちが実践するのは、簡単でなおかつ美容効果の高いアクションだからでしょうね。白湯は内臓を温め、代謝もよくするし、美容にも、体調管理にも万能です」
と語るのは、マブチメディカルクリニック院長、内科・皮膚科医の馬渕知子先生。
ただのお湯では「効果半減」
そんな白湯だが、水を電子ケトルやレンチンで温めたもの、と思っている人も多いのでは。
「それは残念ながら、ただのお湯です。それでは本来の白湯の効果が得られません」(馬渕先生、以下同)
白湯とは、水を一度15分程度煮沸させ、その後50度程度までに下げたもの。
「この15分程度の煮沸がポイント。水はH2Oの集合体なわけですが、煮沸をすることで分子同士の動きが滑らかになり、口あたりが優しくなるだけでなく、胃や腸での水分の吸収率を上げることに期待ができるのです」
このひと手間で、同じ水でも効果には歴然の差がでるのだ。また、しっかり煮沸することで、水の中の残留有害物が取り除ける。
「ごくわずかではありますが、毎日摂取する場合はやはり気を付けたほうがいいでしょう。ミネラルウォーターの場合でも、やはり一定時間沸騰させた方が、体内への吸収力は変わります。白湯にするとまろやかになり、味も圧倒的に違います」
また、胃腸を温めることで、得られる健康効果は絶大だ。
「胃腸は栄養を吸収する大切な臓器です。そのため、血管もたくさん通っていますし、消化酵素の分泌も行っています。冷たいものをとりすぎると血流の流れを悪くし、栄養の吸収や消化を阻害してしまう可能性があるのです」