目次
Page 1
ー 神経質で心配性。冗談が通じない男性 ー 次はおおらかな人がいい
Page 2
ー アザはできなかったけれど立派なDV ー 妻の顔にビールをかける夫
Page 3
ー 結婚を考える相手にチェックすべきこと

 

 最近は、再婚を希望する人の多くが、結婚相談所を訪ねてきます。結婚に失敗をしても、また再婚するために婚活するのは、“相手選びは間違えたけれど、結婚という制度はいいものだ”と思っているからではないでしょうか?

 仲人をしながら婚活現場に関わる筆者が目の当たりにしている婚活事情を、さまざまなテーマ別に考えていく連載。今回は、再婚希望者2名に聞いた、“何が離婚の原因になったのか”。婚活中の人は、“こういうパートナーを選んではいけない”という参考にしてください。

神経質で心配性。冗談が通じない男性

 ちえみさん(35歳)は、息子が小学校に入る前に、離婚をしました。再婚を希望されて面談に来られたのですが、離婚原因がなんだったのかを聞いてみました。

「元夫は、とにかく神経質で心配性。冗談が通じない人でした。私が笑い話になるなと思って話したことが彼には笑えない。笑うどころか、いきなりキレ出すんです」

 こんなことがありました。

「私が自転車で保育園に息子をお迎えに行く途中、おやつのウエハースを買って行ったんですね。保育園の前に自転車を停めて、コンビニの袋を自転車のハンドルにかけたまま、園の中に迎えに行きました。息子に、『今日はおやつを買ってきたから、帰ったら一緒に食べようね』と言ったら、大喜び。2人で自転車のところに向かおうとしたら、カラスが飛んできて、袋の中のウエハースをくちばしで挟んで持っていってしまった

 息子さんは、楽しみにしていたおやつをカラスに横取りされて、その場で大泣き。ちえみさんは、その光景がなんだかギャグ漫画のようで、大笑いしてしまったと言います。そして、その夜、帰宅した元夫に笑いながらそのときの話をしました。すると元夫は、険しい顔つきになり、声を荒げて怒り出したのです。

「自転車のところにお菓子を置きっぱなしにするなんて、非常識にも程がある。世の中にはどんな悪いやつがいるかのわからないのだから、そこに毒物を入れられたり、針を埋め込まれたりしたら、子どもの命に関わる大惨事になるぞ」

 以前起きたの毒入りカレーやコンビニのパンに針を刺した男の事件のことを、わが身に置き換えていたようでした。

「そんなこと、自分の身には起こるはずもないと思っている私がおおらかすぎるのかもしれないのですが、そのときの元夫のキレっぷりが尋常じゃなかった。鬼の形相になって、1時間くらい怒鳴り散らしていました」

次はおおらかな人がいい

 そのほかにも、窓のカーテンが2〜3センチ空いていると、「外から覗かれる」と、シャッと閉める。ちえみさんが、窓や玄関の鍵をかけ忘れると、「防犯管理が甘い」とこれまた1時間近い説教をする。

「鈍感な私と暮らしていれば、その神経質な性格もいつかは和らぐかと思っていましたが、人の性格って変わらないんですね。私の収入も家計には必要な財源だったので、昼間は会社でハードワーク、帰ってきたら息子の世話や家事でヘトヘトの日々。それなのに細かいことばかりを指摘されたり、キレられたりして、結婚生活が段々と息苦しくなっていきました」

 そして、息子さんが小学校に上がる前に、離婚を決意したといいます。

「息子にとっても、そこが環境を変えるチャンスだと思いました」

 結婚していた土地を離れて、実家の近くにアパートをかり、息子さんもそこから通える小学校に入学の手続きをしました。息子さんに何かあったときも、近くに両親がいたらサポートしてもらえると思ったからです。

 そして、新しい生活にも慣れたので、再婚に向けての婚活を始めることにしました。

「息子が小学校低学年のうちに、再婚しようと思っています。思春期に入ったら、難しい年頃になるから、ここ2、3年が勝負。次の結婚はおおらかな人を選びたいです」