それが現実味を帯びたのが、『マイナビオールスターゲーム2022』で起きた珍騒動。7月26日の第1戦開始前、パ・リーグチームの『オリックスバファローズ』吉田正尚(現ボストン・レッドソックス)の打撃練習をライブ配信していた無人カメラが選手同士の会話と思われる音声を拾ってしまったのだ。
選手A「アグー、ソフトバンク行くらしいよ」
選手B「誰だって?」
選手A「アグー!」
選手B「アグー!? えっ、来年じゃないの?」
この”選手A”とされたのが、山川のチームメイトだった元西武の『東北楽天ゴールデンイーグルス』浅村栄斗で、”選手B”がソフトバンク・柳田悠岐。そして“アグー”とは山川の愛称。
総額約50億円の超大型契約が白紙か
「つまりは2023年シーズン終了後に山川選手がFA権を行使してソフトバンクに移籍する、という会話であったと。もちろん音声の主たちも含めて真相は明かされるはずもなく、ただ、NPB(日本野球機構)のYouTubeチャンネルで問題シーンを含めた動画が視聴できなくなった(苦笑)」(前出・スポーツライター、以下同)
2021年、2022年シーズンをオリックスが連覇したパ・リーグにおいて、覇権奪回をねらうソフトバンクはWBCで大活躍した、昨年にFA権を行使した近藤健介を『北海道日本ハムファイターズ』から獲得。
「一部では7年総額約50億円の超大型契約とも報じられた近藤だけに、本塁打王3回、打点王1回のリーグを代表するスラッガーの山川も、同程度の評価と契約で迎えられる可能性もありました。
その大型契約が“おじゃん”になるかもしれない今回のスキャンダル。それでもFAを強行したとして手を挙げる球団があるとすれば……、巨人でしょうか」
来シーズンはどのユニフォームを着ているのだろうか、それともーー?