若返り4:生活習慣病を見過ごさない
生活習慣病が進行する先に認知症あり
不摂生が引き金となる糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病は、健康寿命を縮める疾患として知られる。それだけでなく、生活習慣病は認知症発症リスクも高めている。
「これらの生活習慣病のある人は、動脈硬化を起こして血管がボロボロになっていることが多いです。その状態で血圧が急上昇すると、脳出血によって脳機能が失われる『血管性認知症』を発症する可能性があります。
また、脂質異常症や糖尿病になると、血中の血糖値を下げる働きをするインスリンというホルモンの量が減ってしまいます。インスリンは、認知症の原因といわれるアミロイドβタンパク質を処理する働きがあるので、インスリンが減ると脳神経を守る働きが低下して『アルツハイマー型認知症』の発症につながる可能性があります」
生活習慣病と認知症には、深い関わりがあるのだ。
「生活習慣病になってしまった場合は、医師に相談して治療に専念を。もし、特定健診で、生活習慣病一歩手前のメタボリックシンドロームと診断された人は、すぐにメタボ対策を始めてください。
食事のカロリー制限や、運動をしてカロリーを消費するなど、生活習慣を改善すれば、内臓脂肪は落とせます」
メタボは認知症だけでなく、脳卒中や心臓病、腎不全などあらゆる内臓疾患にもつながる危険な状態。たかがメタボと侮らず、今日から対策を取ろう。