クリスタル・ケイの母シンシア、メジャーデビュー間近も出産を理由に“軽いノリ”で断念「ちやほやしてくれた人が引いていった」

クリスタル・ケイの母シンシア

【写真】20歳ごろのシンシア、ファーに白のパンツやブーツという格好が懐かしく時代を物語る

クリスタル・ケイの母シンシア

20歳ごろのシンシア。トニーがドライブデートの際に撮った写真。ファーに白のパンツやブーツという格好が懐かしく時代を物語る

横浜で歌っていたころのシンシア。『マジック』や『BarBarBar』などは業界関係者がよく出入りして、デビューの足がかりの場になっていた

ついに待望の女児を出産。3980gで「とにかく大きな子だった」というシンシア。健康に生まれてきてくれたことにホッとする

　在日三世として東京に生まれ、人気シンガー、クリスタル・ケイ（37）を女手ひとつで育てたシンシア（60）。結婚し、23歳のとき女の子を出産。ほどなくシンガーに復帰し、母親業と両立を始める。

出産後にシンガーとして復帰したシンシア

「出産して3か月後、横浜のライブバー『マジック』でシンガーに復帰しました。娘をベビーシッターに預け、歌いに行き、11時半に店が終わると同時に飛び出し、11時45分に娘をピックアップして─。あのころは毎日が忙しく駆け回っていた気がします。

　子どもを産んでも、私の中では何も変わらないままでした。けれど周りがすっかり変わってしまった。

　“シンシア、シンシア”とちやほやしてくれていた人たちが、結婚して子どもを産んだ途端にさーっと音を立てて引いていった。それはもう面白いほど見事な変わりようです。

　当時、横浜でポップスを英語で歌える若い女性は私くらいで、『マジック』でもすぐ上のお姉さんで30代後半でした。さらにその上の層になるとジャズボーカル。だから私がもてはやされたところがあったと思います」

　周りの態度は変わっても、シンシアは構わなかった。『マジック』に加えて横浜のライブレストラン『Bar Bar Bar』でも歌い始め、少しずつシンガーの仕事を増やしていく。