添加物のリンを多く含む主な食品
ハム
「リンは変色を防いだり、食感をよくしたりするので、加工肉にはよく使われています。右の「リン酸塩(Na)」がリンの食品添加物。その他に、メタリン酸やポリリン酸、ピロリン酸という表記の場合も」(黒尾教授、以下同)
ベーコン
「ベーコンにも多く使われている食品添加物のリンは、体内への吸収率がとても高いので、長年、毎日のように食べていると、過剰摂取のおそれが」
ソーセージ
「ソーセージはメーカーによってもリンの使用量がだいぶ違うので、一概にNGとは言えませんが、ソーセージなどの加工肉はリンが多めだから気をつけようという意識を持つことが大切です」
ちくわ・かまぼこ
「水産加工食品にも添加物が多めに含まれています。ちくわ、かまぼこ、魚肉ソーセージ、さつまあげ、つみれなどに注意。『添加物不使用』と謳ったものもあるので、そういうものを選ぶのもひとつの手です」
コンビニのおにぎり
「コンビニやスーパーのおにぎりには、上のようによくpH調整剤が使われていますが、リンが含まれている可能性がかなり高いです。おにぎりだけでなく、お弁当やお惣菜にも使われているので、毎日コンビニという人は要注意」
サラダチキン
「コンビニのサラダチキンにはほとんどの場合、pH調整剤が使われています。ダイエット食品として人気のようですが、毎日食べていると思わぬ健康被害が出るリスクも」
教えてくれたのは……黒尾誠教授●自治医科大学分子病態治療研究センター抗加齢医学研究部教授。東京大学医学部卒、アメリカ・テキサス大学サウスウェスタンメディカルセンター教授を経て現職。
(取材・文/八坂佳子)