数年前に“自己破産”
困窮した生活にも変化が?
「『ノンフィクション』に出演したことで、劇的に生活が変化することはありませんでした。ただ、食料や炊飯器といった支援物資を送ってくれる方がいて、ありがたかったですね。番組の最後にはブログのアクセス数が10万超えをしたと話しましたが、実は1円も収入になっていません(笑)。でも、6年前から生活は大きく変化しています」
友人たちにお金を貸したことで背負った多額の借金は、少しは減ったのだろうか。
「実は自己破産をしたんです。'17年11月に申請し、借金が免責されたのは'18年の初めごろ。自力で返済しなくてはと踏ん張っていましたが、限界で。破産したばかりのときは“なぜ加入していた生命保険を解約してしまったのだろう。死ねば保険金で返済できたのに……”と、自責の念に駆られました。自分で飲み食いなどして借金が膨らんだ部分もあったので」
きららさんの自宅は、築54年1K風呂ナシの木造アパート。家賃は1000円値上がりし、3万円になったという。室内に入ると、放送で見た景色が広がっていた。行水用のお湯をためるポリバケツは、今や食糧庫に。もう“くず米”は食べていない?
「今は白米だけですね。番組では、タバスコを水道水に混ぜて飲んだり、白飯にかけて食べたりしていましたが、大量に購入したタバスコが残っていたから使っていただけです。辛いものは好きなんですけどね。今はめんつゆやポン酢なんかをかけたりして食べています。時には乾麺のそばなんかも。乾燥キャベツをのせ……あっ、忘れてた!」
そう話し、食糧庫の奥底から取り出したのは、“くず米”だ。虫が湧いている。
「知人と鳥のエサを食べてみようという企画のために買ったのですが、存在を忘れていました。もう、ゴミ箱行きですね。あぁ、虫がピーナツにまで侵食してる……。これも廃棄しなくっちゃ」