不正請求の横行
「ケアきょう」のアンケートで意外に多かったのが施設の不正請求を告発したいという声。まじめに介護に向き合うスタッフには耐えられないという思いも強いようだ※。
【事例1】
本来1時間の入浴介助なのに30分で行い、もう1人を入浴させ、伝票を書き換えることを組織ぐるみでやっている。
【事例2】
監査が入りそうになり、施設の管理者から看護記録の記載し直しの指示があった。看護師が測っていない呼吸数や体温などのバイタルを記載したり、吸引の回数なども書き直している。
【事例3】
小規模デイサービスで働いているが、長期にわたって勤務実態のない生活相談員を経営者の娘やいとこの名前で虚偽の記載をしている。また、15時までの利用者を1時間早く同じ経営の有料老人ホームに戻し、そのまま不正請求している。
【事例4】
社長が従業員に県の聞き取りに虚偽報告をさせ、指定取り消し処分を受けたが、別の会社を立ち上げた。しかし懲りずに利用者に名前貸しをしてもらい、その利益で利用者にお金を貸したり、酒を飲ませている。社長は「ほかの会社でも不正はしている」と言う。
※ケアきょうに寄せられたアンケートを、個人が特定されないよう一部改変済み