目次
Page 1
ー 家の中で10分歩いて体力低下をストップ
Page 2
ー プラス1000歩で介護や認知症を予防
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ー 「10分お家ウォーキング」

 高齢の人は気をつけたい、心身の活力低下状態であるフレイル。それでも、まだ寒風が吹く季節で、ましてや雪深い土地では屋外で運動する気も起きない……。

 そんな状況に甘んじて代謝が落ちたり、足の筋力が衰える人に今おすすめなのが「10分お家(うち)ウォーキング」だ。

家の中で10分歩いて体力低下をストップ

「ふだん運動習慣がない人でも気軽に有酸素運動ができるようにと、考えました。膝や腰に不安のある人は、壁や椅子につかまりながら行ってみて」

 そう呼びかけるのは作業療法士の荻野秀一郎さん。

その場足踏みと、変化のあるステップを組み合わせて10分間歩き続けます。バリエーションがいくつかありますが、今回は基本的な運動を組み合わせた内容をご紹介」(荻野さん、以下同)

 健康体操の講師でもある荻野さん。高齢者やケアマネジャーからの要望で、足腰に不安があっても、家にひきこもりがちでも、運動機能が落ちない方法を考案した。

「屋外を歩くことで得るメリットは大きいですが、環境や体調面などで難しい人もいます。家の中で歩くことでも血流はよくなりますし、運動機能や心肺機能の向上、ストレス発散にもなるんです