プラス1000歩で介護や認知症を予防
「10分間歩くと、約1000歩になるといわれています。高齢の人の歩数計を拝見すると買い物や通院で一日4000歩ほど。
ある調査で、一日の歩数が5000歩程度なら介護予防や認知症予防、心疾患や脳卒中の発症リスクが軽減するそうです。そのため、この運動はふだんの活動量にプラス10分のウォーキングを目指しています」
運動習慣がない人ほど、毎日やってほしいという。
「足踏みが階下に響くのが心配ならヨガマットを敷きましょう。最初は5分間で、それでもつらければ、いったん休憩してから5分やればOKです。10分やって翌日に疲れが残る人は、次の日は休みながら。継続的に行うようにしましょう」
10分お家ウォーキングを続ける上で大切なのは「テンポ」だという。
「30秒間という時間内では、ムリせずご自分のペース、テンポで動いてください。動きがスムーズにいくようになったら少しずつ速さを上げていけば大丈夫です」
続けることで、どんな効果があるのだろうか?
「コロナ禍でデスクワークに変わった50代の女性は、足のむくみと肥満が解消。足腰が不安で買い物の往復に時間がかかっていた80代女性は、体力がついて半分の時間で往復できるようになりました。
2年続けたことで、高血圧の薬をやめられたという50代の女性もいます。こうした効果を実感するためにも、2~3か月は継続してほしいですね」
※現在医療機関で治療やリハビリ中の人はやらないこと。主治医の指示に従ってください