新年を迎え、今年こそいい年にしたいと願う読者にぜひ実践してほしいのが、エッセイストの千代里さんが実践する幸せになるための心がけだ。
自分を認めることが幸せへの近道
千代里さんは、元売れっ子芸者。大企業のお偉方など、ご贔屓だった多くの成功者たちと親交を持ち、自らも芸者として売り上げNo.1に。芸者を引退したあとも、人気エッセイストとして活躍している。
そんな千代里さんが考える、運をつかむ人とはどういうタイプなのか。
「芸者時代にたくさんの成功者の方々を見て感じたのが、幸せな成功者とそうではない成功者がいること。運に味方された幸せな成功者は、“自分を認めることができる”人たちでした」(千代里さん、以下同)
千代里さんの長年のご贔屓で、高卒で起業して一代で上場したある人は、現状がうまくいってなくても、常に自分には解決できる力があると信じていたという。
「大切なのは自分の能力や長所、できていることを見ることなのだと。失敗をしても、次に生かしていい方向へいくにはどうすればいいかを考える。そういった心の持ち方ができるかどうかが、福を招く決め手になると考えさせられたのです」
前向きな心構えは、願い事を叶える際にも欠かせない。
「人間はノルマを前にすると、できなかったことにフォーカスしがち。今日は10個中3個もできなかった、と自分を責めてしまったり……。できた7個に目を向け自分を褒めてあげましょう」
心の状態は自分の行動や選択に影響する。ネガティブな部分ばかりに着目しているとよくない方向に転がって目標から遠ざかってしまうのだ。
「成功者の方々は発する言葉も、明るく前向きなのが印象的でした。弱音や愚痴を言いたくなる気持ちとうまく付き合い、“自分なんて”と卑下することは絶対に言いません。
そういった方々が次々と成功していったので、言霊は本当にあるのだな……と思いました(笑)
いきなり、自分を全肯定するのは難しいかもしれませんが、ごはんがおいしい、お風呂が気持ちいいなど、日常の幸せに気づいて“自分は恵まれている”と思えば、自然といい運も呼び寄せられると思います」
千代里さんは毎日、自分のできたことを書いて褒める「褒め日記」を実践している。
「なんでもいいから今日やったことを書いて自分を褒めています。褒め言葉を文字で見ると、脳が喜ぶんです(笑)。人生がすごくいいものに思えてくるから不思議です」
褒め日記は、ノートや手帳など好きなものに書くだけでいい。新年から流れを変えたいと思う人にぜひおすすめだ。