中島さんがありのままを受け入れるようになったのはヨガの影響が大きい。

「20代のころはエアロビクスなど、ハードなトレーニングでストイックに身体づくりをしていましたが、30代になった2004年に仕事でヨガを体験することに。ヨガではものごとの“良しあし”をつけないという教えがあるんです。体形維持や生活につらい制約をつくる必要はなく、『グレーがあってもいい』と思ったら視野が広がり、ときには自分を甘やかしていいんだと考えられるようになりました

ヨガは心と身体をつなげる新しいツール

 そのころはまだ芸能人でヨガを取り入れている人は少なかったが、中島さんはインストラクターの資格を取得し、周囲にも広めるように。

「それまでは身体を重視した運動をしていましたが、ヨガは心と身体をつなげる新しいツールなんだと気づいたんです。私もですが、現代人は時間に追われて暮らしているので、“外”に意識が向きがち。ヨガで内面に意識を向けることで、気持ちの面でもストレスが減り、自分の軸がしっかりできたように思います」

 特に中島さんと同じ世代の女性は育児が一段落しても、介護など自分以外のことでも忙しく休まるときがない。精神的なゆとりを持つのが難しく思えるが、中島さんの生活はいたってシンプルだ。

「やっていることは簡単です。朝にちゃんと起きて、夜もちゃんと寝る。食事もきちんととるようにする。そういう自然のリズムを大事にして、きちんと呼吸を意識するようになると、代謝も上がるので、ついついストイックになりすぎることがないように気をつけています

 長年、中島さんの体形維持のモチベーションとなっているものは何なのだろうか。

「毎年、グラビア撮影をしていますが、60歳まで続けるのが、今の私の夢。私は1994年にデビューしているんですが、いつも10年周期で変化が訪れているんです。末尾に『4』がつく今年は特に、パワフルな一年にしたいですね

 ヨガの中でも、代謝が落ちた週女世代に中島さんが強くすすめるのが、呼吸法だ。

私たちは、普段、無意識に呼吸をしていますよね? これを意識して呼吸するだけで、全然違うんです。この深い呼吸ができるようになると、血液中に酸素を多く取り込めるので、代謝がよくなりますし、血流もよくなります