周東先生が大事にしているのは、朝食だけにあらず。「朝ごはん前のルーティンこそ、健康づくりの第一歩」と位置づけている。

朝イチのつばは飲み込まない!

 まず、起床後はすぐにうがいをすることからスタート。

「起きたての“つば”は、飲み込まないこと。朝、口内にたまった唾液は、夜の間にバクテリアが繁殖しており、アセトアルデヒドという発がん物質が多くなっているからです。

 喉頭がんや食道がん、胃がん、胆のうがん、膵がん、大腸・小腸のがんなどの原因になったり、腸内フローラのバランスを壊すことも。まずはうがいで、口内を洗い流すことが重要です」

 うがいの次は、歯磨き、その後、水を1杯飲むのがベストの順番。

「水分を飲むことで自律神経の目覚めが早くなり、免疫に関わる腸管ホルモンも活性化されます」

 飲むのは白湯がよく、排便を促し、身体の冷えを防ぐ。一方、緑茶は避けるべき。

「強い渋み(タンニン)が粘膜保護因子や消化酵素を凝固させる可能性があるので、緑茶を飲む場合は食後にしておきましょう」

◆湯通しキャベツの作り方
 千切りにしたキャベツ、もしくは市販のカット野菜の千切りキャベツの上から熱湯をかけるだけでOK。好みのやわらかさになったら、水けをきって盛りつける。

◆酢玉ねぎペーストの作り方
 保存容器に酢(150ml)とはちみつ(100ml)、塩(小さじ1)を入れてよく混ぜ、スライスした大きめの玉ねぎ(2個分・500g)を加えて冷蔵庫で5日間漬け置く。これをミキサーでペースト状にする。冷蔵庫で1か月保存可能。

周東式朝食術

・たっぷり野菜+卵を食べる
・炭水化物はやめて食後にフルーツ
・うがい、歯磨き後に白湯を飲む

周東寛●南越谷健身会クリニック理事長。日本内科学会認定医、日本アレルギー学会専門医。東洋医学を併合した医療をすすめ、病気の発症予防医学の重要性を提唱。『血糖値・血圧を下げる! 万能! お酢レシピ』(宝島社)など著書多数。

取材・文/河端直子