他に、小腹がすいたときによく食べているのが梅干しやのり。
「のりは食物繊維が豊富で、胃や腸の働きを促進してくれるそう。梅干しのクエン酸は血管をきれいにしたり、体力の回復にも効果があるんですよね。私の内臓がいまだに若い人並みに健康なのは、だしはもちろん梅干しやのりのおかげだと思うの」
閉経しても膣ケアをする理由
日本人の3000万人以上が腰痛で悩んでいるというデータ(日本整形外科学会)があるが、腰痛も膝痛もまったくないという吉川さん。
「私の自慢は、身体がやわらかいことよ。開脚して上体がペタッと床につきます。見せてあげたいくらいだわ。身体が硬くなる原因は運動不足だそうよ。私は、いつでもどこでも身体を“動かす”“伸ばす”、ながらストレッチを50年以上やっています。キッチンで料理をしながら爪先立ちしたり、片足を真横に上げたり。横になったときは、膝を上げ下げしたりね。常に動いているの」
この身体のやわらかさと骨の丈夫さにより、転倒しても骨折知らず。さらに、いまだに全国を飛び回っても疲れひとつ残らない。
「ウォーキングは週に3回くらい30分~40分しているわ。軽く体操をして、膝をマッサージしてから歩き始めるんだけど、ただ歩くんじゃないのよ。『頑張るぞー』とか『バカヤロー』とか大声を出しながら歩くんです。大声を出すとストレス解消になり、セロトニンというホルモンも出まくりよ。
60代あたりから、健康や、お金の心配、家族の悩みなど、何かとストレスもたまってきますよね。ストレスがたまれば身体の赤字につながるので、大声ウォーキングをおすすめしたいわ」
健康な身体はもちろん、吉川さんのシミのない美しい素肌の秘訣は、専門医とともに20年近くも研究しているという、デリケートゾーン(膣)のケアにある。
「年をとると、とにかく全身が乾燥してきますよね。女性の場合は、更年期を境にデリケートゾーンの乾燥に悩まされる方が増えてくるんです。女性は閉経するとエストロゲンという女性ホルモンの分泌が低下します。膣を潤してくれるのは“デーデルライン桿菌”という菌ですが、エストロゲンの分泌が減ると、その菌も減ってしまい、潤いがなくなってしまうんですよ」
閉経したんだし、ケアなんかしなくてもいいんじゃないかと思う人が大半。でもそのまま放っておくと、どんどん乾燥が進行していくのだ。
「逆にお手入れをすれば膣は潤ってくるし、排尿トラブルや乾燥からのかゆみなどが改善して、さらに美肌効果や髪を美しくする効果があって、全身のアンチエイジングにつながります。だからデリケートゾーンのお手入れは、ぜひしてほしいの」
そもそも膣は、お手入れするという意識が薄い箇所。
「海外では専用のオイルなどがドラッグストアで売られていたりするけれど、日本ではまだまだですよね。私はデリケートゾーンケアはずっとやってるの。お肌はもちろん髪だってフッサフサになるんだから! 身体中の肌のかゆみもおさまっちゃうわよ」