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ー いまだに「テレビは特別」とでも思ってんだな
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ー 一般人を“素人さん”と呼ぶ業界の風潮

 

 フジテレビの人気番組『逃走中』とされるロケをめぐって、地域住民との間でトラブルが起きていたことをニュースサイト『まいどなニュース』が報じた。

 3月6日に配信された記事によると、問題のロケが行われたのは3月上旬の都内オフィス街で、『逃走中』でおなじみの“ハンター”と思われる演者の姿もあった模様。この際に起きた出来事を、現場付近に住む男性がXにポスト。

フジテレビの『逃走中』かなんか知らんが、撮影でおれの家の入口を塞ぐわ、敷地を勝手に使うわ、公道の歩行者通行を妨害するわで、道路使用許可証見せてくれつーたら、、、許可されたのと違う場所を占有してるし…指摘しても無視して撮影続けるし。メディアの傲慢さが生き残っていることを確認》

 しかもクルースタッフに撮影中断を求めたところ、《「みんなの道路だから撮影してもいいんです」「一般の方々と我々は違うんです。静かにしてください」》などと開き直るような態度を見せたという。その後、警察官が到着したことで現場は撤収となり、責任者から男性のもとに謝罪の連絡が。

 撮影に従事した番組制作会社『フジクリエイティブコーポレーション』は、ロケが行われた番組名を控えつつも謝罪。それでも《「撮影に際し、必要な手続きを行い臨んだ認識ではございますが》などと、なお正当性を主張するような物言いもあったようだ。

 フジテレビHPによると、次回の『逃走中』放送日は2024年4月7日を予定しているが、ネット情報に精通するITライターによると「おそらく別のコンテンツだと思われます」との見解。

「実は大手配給会社が夏公開予定作品のエキストラ募集をかけているのですが、タイトル未公表ながら《フジテレビ系バラエティ番組の劇場版》とのこと。そして監督を務めるのは元フジクリエイティブコーポレーション所属で、数々のヒットドラマや映画を手掛けてきた人物。

 もちろん、この作品が『逃走中』劇場版なのかはまだわかりませんが、各地で大掛かりなロケになるでしょうし、その撮影シーンで住民トラブルが起きたとも考えられますね」

いまだに「テレビは特別」とでも思ってんだな

 このトラブルがニュースになると、SNSでは「常識がなさすぎる」などとフジクリエイティブコーポレーション、そしてフジテレビにも批判が集中。中でも反感を買っているのが、

《テレビ業界の勘違いぶりが集約されててわかりやすいですね》
《偉そうに。いまだに「テレビは特別」とでも思ってんだな。》
《さすが番組のロケがこの世の最優先事項だと思っているテレビマンの言葉だけはある》

 クルーが男性に言い放ったとされる「一般の方々と我々は違うんです」との言葉。その真意は測りかねるものの、テレビマンの“驕り”ともとれる意識は、番組ロケでたびたび浮上する周囲とのトラブルとは無関係ではなさそうだ。