シミ・毛穴・シワ……マルチに働く強い味方
「ひと昔前の、不安定で高濃度のピュアビタミンCをつけて日差しを浴びたときに、刺激で赤くなることが稀にありましたが、ビタミンC誘導体の製品がメインの現在は、基本的にいつ使ってもOKです」
土屋先生はむしろ「朝こそおすすめ」と話す。
「日中、活動している間に出る皮脂や外気の化学物質などで、肌の上では酸化が起こります。酸化はターンオーバーを遅らせてシミやくすみの原因となりますが、朝塗ることでそれが抑えられます」
では、効果を高めるためには、ビタミンCは高濃度のほうがいいのだろうか。
「ある程度までは高いほうが効果はありますが、人によってはピリピリと刺激を感じたり赤く炎症を起こすことも」
肌が敏感な人や揺らぎやすい人は、まず部分的に試して、大丈夫であれば全顔に使うと安心。ちなみに、土屋先生の実践しているビタミンC美容について伺うと、
「“飲む”と“塗る”の両輪です。内側からもケアすることで相乗効果が狙えます」
サプリの選び方、飲み方も気になるところ。
「ビタミンCは水溶性のため1度にたくさんとっても体内にとどめておけず尿として排出されます。1日に1000mgを目安に朝昼晩3回に分けてとるのが理想です」
こまめな摂取が面倒という人は、“リポソーム化ビタミンC”のサプリがおすすめだという。何層ものカプセルに閉じ込めることで、成分を有効に身体に届けてくれるもの。
「ビタミンCはマルチに効くので、内からも外からもぜひ取り入れてほしいです」