終わりの見えない物価高騰。節約料理に挑戦したり、安い日用品をまとめ買いするなどしても、なかなかお金が貯まらない……。
節約成功の秘訣はリバウンドしない家計
「節約に関するアンケート(*)」で、10~60代の男女に1年間に節約できた金額を聞いたところ「5万円未満」と回答した人が46.4%で最多。
1年間で10万円以上節約できた人は14.3%にとどまった。試行錯誤をしても年に5万円しか節約できないなら、やる気も失うもの。
(*)…節約に関するアンケート(ナイル株式会社)/調査期間:2023年11月20日~29日/対象:10~60代の男女680人
「節約はダイエットに似ているので、無理をしすぎるとリバウンドで散財するリスクがあります。支出をむやみに減らす前に、自分の買い物パターンや支出の傾向を把握して“お金が貯まらない理由”を明らかにするのが、節約のファーストステップです」
そう話すのは、節約ブロガーのぽこりんママさん。“ゆるふわ節約で楽しく貯める”をモットーに、SNSやブログで節約情報を発信する家計管理のプロだ。
「昔は私も節約が苦手でした。ただ、夫(現在は離婚)と結婚した直後、彼の借金が発覚したんです。当時私は幼い子どもを育てていて働きに出るのが難しく、元夫の月収は手取り18万円で、世帯年収200万円。なんとかこの窮地を脱するために、節約生活をスタートしました」(ぽこりんママさん、以下同)
まず彼女が取り組んだのは、夫の借金や未払いの税金等の金額の可視化。それぞれを表に書き出し、返済した金額をその都度塗りつぶす日々だったという。
「まずは借金のマイナスをゼロにするために必死でした。数年かけて借金を完済し、少しずつ貯金ができるようになったんです。
それまでの借金返済生活の中で気がついたのは、“貯金”には、支払い先と目的が決まっている『積み立て貯金』、将来のためになんとなく貯めておきたい『純貯金』の2種類があるということ。
それからは純貯金からお金を絶対に引き出さないと決め、急な出費は、それ用に貯めた積み立て貯金枠で対応するように。すると除々に家計が立ち直り、貯金体質に変わっていったんです」
また、自身でも少しずつ収入を得るようになり、世帯年収は約420万円に。そのころには、年間の貯金額が100万円に達したそう!
「貯めグセマインドを身につければ、家計が整い、無駄な支出は抑えられます」
ぽこりんママ流・節約メソッドを一挙公開!さっそく今日から取り入れてみよう。