空腹状態に問題は?

 睡眠の質を上げることで、寝ている間の新陳代謝が活発になって、結果ダイエットにつながる。つまり、いい睡眠をとることが何より大切なのだ。それでは“寝る直前の軽食”というのは全然ありえない……!(残念)ところで先生、ダイエットを考えるなら“朝昼はしっかり&夜は軽め”の食事が理想なのでは?

医師目線では、1日のトータルカロリーで考えます。いい睡眠のために、夕食は絶対必要。そのために、朝は白湯とコーヒー、昼は空腹感を感じたタイミングでナッツやヨーグルトなどを口にしてカロリーを抑えています」

 それは実質1日1食生活ではないか。日中の空腹に耐えられるものだろうか。

「慣れですね。正直、ナッツくらいでは食べた気がしない。30分くらいそわそわしますし、なんなら“もう少し何か食べたい!”とムラムラします(笑)。でも30分ほどでスッと平気になる瞬間がくる。ナッツとヨーグルトというメニュー自体にも、初めは魅力を感じないものですが、それも1~2週間で慣れますよ」

 しかも朝食抜き。力が出ずに動けない気がする!

朝起きて朝日を浴びると、体内時計が調整され、目覚めるとともにコルチゾールというホルモンが分泌されます。これの働きによって、血糖値や血圧が上がるので、ちゃんと動けますし、むしろ炭水化物などを摂取しないと頭がさえるしオススメですよ!」

 ただし、子どもについては成長に必要なカロリーがあるので、朝食からしっかりとったほうがいいという。

 毎朝5時半に起き、子どもたちのお弁当と朝食作りを担当しつつ、自分は白湯、コーヒーのみという先生。ダイエッターとして尊敬です!