「センスのない“常識人”が出世してしまう」
事実、視聴率は下がった。
「今のフジテレビ上層部は間違いなくセンスがないんです。結果が出ていないのですから。僕はフジの室長以上の幹部は総辞職する必要があると思っています。それだけで結構変わると思います」
長谷川氏によれば、何が「おいしい(面白い)」かわからないセンスがない人物が多いという。
「センスのない“常識人”が出世してしまうことが問題なんですね。実は当然のことで、センスがあって面白いコンテンツを作れる人間っておかしいというか変な人が多い。その人たちには周りがバカにしか見えないから態度が悪くなるんですね。“何でわかんねーんだよ”と思っちゃう。なので、コミュニティーの中では孤立しますし、出世しようなんて1ミクロンも思っていない。だって面白いものを作ることしか考えてないから」
現場のスタッフはまだセンスがある?
「社員が1300人もいるので、中にはセンスのいい人間もいます。ほとんど辞めてますけど。“へ~”と思う某人気番組のP(プロデューサー)はバラエティー班の出世レースの犠牲者で、某室長となり毎日座るだけの生活を送っています」
最後にあえて、光明があるのかを聞いた。
「もっと不動産を買ってフジ不動産会社に名前を変更すべきです。テレビ事業はサイバーエージェントの藤田(晋)社長に売却するのがいいと思います」
“楽しくなければ”の先に残ったものは─。