この春スタートした連続ドラマもいよいよ後半戦に突入! 法廷ドラマの多さや記憶喪失ネタがかぶりすぎなどの話題で盛り上がる春ドラマ。そこで、前半戦を振り返りつつ、期待を裏切ったドラマ&高い支持を得たドラマをランキング。20代~50代の女性1000人アンケートの結果は、はたして……?
春ドラマ「がっかり」中間選挙
今回のランキングを見ると、がっかりとハマった両部門にランクされている作品が多いことに気がつくだろう。ドラマウォッチャーの漫画家・カトリーヌあやこさんは、「今クールのドラマはさまざまな要素を入れ込んだ欲張りな作品が多くて、こういうドラマです、と一概に説明できないんです。こんな物語だろうなと想像しながら見始めても、そうじゃない展開になっていく。
それに対して『思っていたのと違ってがっかり』となるか『想像を超える意外な展開』と面白がるかの違いが、このランキングに表れているような気がします」と分析する。
まずはがっかり部門から。5位は“めるる”こと生見愛瑠が記憶喪失のヒロインをキュートに演じている『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)。
「キャストはいいけどストーリー展開が……。思ったよりトキメキがなかった」(東京都・28歳)など、ラブストーリーとして物足りなさを感じている人が多いよう。
「生きづらい日常から自分をリセットするというのは昨今のドラマのトレンドですが、この作品のめるるもそうで、その装置として記憶喪失が使われている。単純に3人のイケメンをめぐるラブストーリーが見たい人にとっては、その部分が余計なものに感じちゃう」(カトリーヌさん)
4位は篠原涼子扮する書けない小説家とバカリズム扮する事件が解けない刑事のバディもの『イップス』(フジテレビ系)。
「バカリズムっぽくない。もっとナンセンスな笑いが見られると思った」(広島県・47歳)、「事件への真剣さが感じられず、コメディーにもなってない」(東京都・46歳)など手厳しい声も多い。
「私自身、こんな感じだとは……というがっかり感が強いです。まず謎が解けなくなるという刑事のイップスがよくわからない。普通は銃が撃てなくなるとかですよね。マニアックなバディものと思いきや、2人ともそんな変人でもないし、事件自体もわりと普通で面白みがない。
バカリズムさんらしくないというコメントがありましたけど、彼が脚本を書いているわけではないので、これは仕方がない。ただ、それに気づいていない人が多くて、変にハードルも上がっちゃってますよね」(カトリーヌさん)
3位の『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)はハマった部門では2位に入っていて、最も好き嫌いが分かれた作品。池井戸潤原作のヒットドラマのリメイクだが、がっかりの理由は「杏ちゃんのイメージが残っていて違和感がハンパない」(青森県・44歳)という意見に尽きるかもしれない。
「今田美桜さんはフレッシュでチャーミングなイメージが強いので、新人行員っぽく見えちゃうんですよね。でも杏さんが花咲舞を演じたのは28歳で、今田さんは27歳だから年齢はほぼ同じなんですよ。
ただ、枠を土曜夜9時に移したのは失敗だったかも。やっぱり日テレの女性のお仕事ドラマといえば水曜夜10時。週の半ばにそういうドラマを見て、後半も頑張ろうみたいな視聴習慣があったはずで、それをなくしちゃったのはもったいなかった」(カトリーヌさん)