目次
Page 1
ー 株高は「一過性のものではない」
Page 2
ー 配当で資産を増やせる「高配当株」が狙い目
Page 3
ー 株主優待の魅力
Page 4
ー 利子と元本を約束、安心の「高利回り債券」
Page 5
ー “為替差益”にも注目
Page 6
ー 少額・ハイリターンの「FX」は金利収入で稼ぐ
Page 7
ー 「高配当株」「高利回り債券」選び方3つのポイント

 

 今年2月には日経平均価が34年ぶりに史上最高値を更新。3月に初めて4万円を超えるなど、日本の式市場は盛り上がっている。となればその波に乗りたいところだが、そもそもいまなぜ価がこれほど調子がいいのか。

 始まりは安倍元首相が音頭をとった経済政策「アベノミクス」だ。

アベノミクスが打ち出されたのは2012年12月のことです。長引く円高・デフレ不況からの脱却を目的としていました。目玉の大胆な金融緩和策の効果により、徐々に円高から円安に向かい、現在の価上昇へとつながったのです」

 こう説明するのはファイナンシャルプランナーの伊藤江里子さん。カギを握った金融緩和策とは、日本銀行が市中に出回るお金を増やすこと。

「世の中に出回るお金が増えると金利が下がり、金利が下がると円が売られて円安になります。円安は輸出にプラスで、海外に製品を売る企業の儲けを生むため、それが価上昇をもたらすという流れです。

 一方で海外の投資家が円安で好調な日本を積極的に買っていることや、今年からスタートした新NISAも追い風になっています」(伊藤さん、以下同)

株高は「一過性のものではない」

 気になるのは今後だろう。高が続かなければ、いざ投資を始めても儲けを得るのは難しそうだが……。

「5月、トヨタ自動車が日本企業初の営業利益5兆円超えを発表するなど、輸出企業を中心に好決算が報告されています。いまの高は実態を伴っているので、一過性のものではないでしょう」

 とはいえ、投資の世界に絶対はない。必ずリスクがついてまわることを忘れてはならないという。

「倒産した会社のの価値はゼロになってしまいますし、不祥事や自然災害などで価が大きく値を下げるケースも考えられます。ですからでいえば複数の銘柄を購入するなど、分散して投資を行うことが大切です。また、投資は余裕資金で始めることが大前提です」

 こうしたセオリーを踏まえ、例えば100万円を投資でいち早く築くにはどうしたらいいのか。

「私なら高で円安の今、次から紹介する3つの投資先を考えます」

 賢く安全に価好調の波に乗り、爆速で100万円を手にしよう!