株主優待の魅力
「高配当株は配当収入によって着実に資産を築くことができます。ただし、高配当だからと飛びつかず、業績の良しあしなどをきちんと見極めるようにしてください。
なぜなら、業績が悪くて株価が下がっても配当利回りは上がるので、高配当だからと安易に購入するのは危険だからです」
個別株を保有する間、株主優待をもらえるのも株主にとってうれしい特典とのこと。
「株主優待とは、企業が株主に対して自社商品や各種サービスを贈る制度です。各種サービスには金券や割引券、電子マネーなど現金同等に使えるものも多くお得ですよ」
例えば、スーパーマーケットを全国展開するイオンの株主優待は保有株数に応じたキャッシュバック。半期100万円までの買い物金額に対し、100株以上3%、500株以上4%、1000株以上5%と、返金率が上がる。イオンは高配当株とはいえないが、株主優待が魅力的な株のひとつだ。
「私もイオンの株主の一人で、食料品や日用品を日々買い物していたころは半年ごとに2万~3万円程度のキャッシュバックを得ていました。優待はほかにもあり、長期保有者には1000株以上からギフトカードが進呈されます」
配当収入だけでなく、株主優待も目的に中長期の投資スタンスで臨むのが、初心者にはおすすめだそう。
「このスタイルで臨むと、購入した銘柄の株価が下がっても一喜一憂することなく、配当収入や株主優待を楽しみに無理なく投資を続けられます。株価が下がっても売らなければ損することはないですからね。その間、配当収入や株主優待を得ながら100万円を目指せます。
そして株価が大きく値が上がるタイミングを待って売れば、売買による利益も得られることになります。100万円プラスアルファのチャンスも望めるわけです」