利子と元本を約束、安心の「高利回り債券」

 次に伊藤さんが紹介するのは「高利回り債券」への投資だ。だが、「そもそも債券って何?」「債券に投資するってどういうこと?」と疑問に思う人も多いはず。

「債券とは、国や民間企業などが資金調達を目的に発行する借用証書のようなものです。つまり、債券を購入すると国や企業にお金を貸したことになり、期間や利息があらかじめ決められているため、その受け取りと満期日に元本の払い戻しが約束される仕組みになっています。

 よりリターンが低い分、安全性は高い金融商品ですね。そんな中でも、高利回り債券が投資先として狙い目になります」

 1つは社債。企業が発行元の債券だ。

「高利回り社債の利回りはおおむね2~3%台です。銀行の預金金利と比べると十分魅力でしょう」

 直近でいえば、6月発行のソフトバンクグループの社債が一例(募集期間終了)。満期は7年で、その間、年2回受け取れる利子の利率は3.03%。

 同社債に100万円を投資した場合、年約3万円の利子を受け取れるのに加え、満期の償還日には元本100万円が払い戻される。

「仮に1000万円を投資した場合に受け取れる利子は年30万円余り。7年後の満期までに100万円に到達する計算です」