目次
Page 1
ー 5人がそれぞれ複数役を演じる
Page 2
ー リラックスをして初めて本領発揮できる
Page 3
ー 変化や転機、自分ではあんまり感じられない

 

「栗山民也さんの演出で、主演は宮沢りえさん。お二方とお会いしてみたい思いがあったので。このチャンスに“やります!”という感じでした」

5人がそれぞれ複数役を演じる

 6月29日から幕が上がる、舞台オーランド』に出演するウエンツ瑛士(38)。本作は20世紀モダニズム文学の主要作家のひとり、ヴァージニア・ウルフの代表作とされている。

 16世紀のイングランド。麗しき青年貴族・オーランド(宮沢りえ)は7日間眠り続け、目を覚ますと女性に変身していた……!そしてなんと20世紀まで、オーランドは性別も時代も超え、出会いと別れを繰り返しながら、自立と真の己を獲得していく。

ウエンツ瑛士 撮影/渡邉智裕 ヘアメイク/豊福浩一(Good) スタイリング/作山直紀
ウエンツ瑛士 撮影/渡邉智裕 ヘアメイク/豊福浩一(Good) スタイリング/作山直紀

りえさんは、変わりゆく芸能界にずっといらっしゃった方。まさにオーランドといっても過言ではないと思うんです。お芝居としての魅力を含め、りえさんにたくさんのお話を聞いてみたいなと思っています

 と、期待を膨らませる。ウエンツが演じるのは、オーランドが各時代で出会う面々。ルーマニアの皇女、ハリー大公……ほか、片手ではおさまらない。

そもそもキャストが5人という時点で、大変だと覚悟していたので(笑)。出ずっぱりのりえさんはとにかく大変ですからね。

 視覚的な変化に加え、われわれ(4人)の動きによって、りえさんが反射で動けるように。大先輩に“助ける”は失礼ですけど、手を携えられたらいいなと思っています。

 本当に演劇的で、見る人によって感想が違うだろうなと思いますし、僕自身も台本を読む日によって違うことを思ったり。うまく形容できないところもこの作品のひとつの魅力なんですが、取材者泣かせなんですよね(笑)