変化や転機、自分ではあんまり感じられない
現在、38歳。芸歴は35年近い。宮沢りえ同様に、やはりウエンツも長い時間の中で変化をしてきたはず。
「歌をやっていた時代があったり、映画をやったり、ミュージカルを始めさせてもらったり。その中でも、僕自身はあんまり変わってないですね。
歌をやっていた時代と今では、バラエティー番組でもちょっと感じが違うというか。それはたぶん、僕自身としてはやっていることは何も変わっていなくても、周りの見る目が変わっていて。
年を重ねて“しっかりしたね”と言われることもあるけどピンとこないし、大人になった気も全然ないし。だから変化や転機について、自分ではあんまり感じられないんですよね」
俳優として、タレントとして。今後の像についても、まったく考えていないと笑う。
「ただ、年下から明らかに気を使われることもあって。少し前のほうが、もっとざっくばらんだった。自分が変わっていなくても、他人からはやっぱり少し違って見えていることは自覚しなきゃいけないなとは思っています」
リラックスするために
稽古に入る前には、少しだけ休み、リラックスタイムを設けたというウエンツ。どんなふうに過ごしていたの?
「台本を読む時間を制限したりしていましたね。やっぱり台本があると読むし、考えるので。それって素敵なことだとずっと思っていたんですが、必ずしもそうではなくて。
自分が解決できない不安を、読むことで解決しているふうになってしまう。だから意図的に遠ざけていました」
PARCO PRODUSE 2024舞台『オーランド』
6/29〜30=彩の国さいたま芸術劇場。7/5〜28=PARCO劇場。その後は愛知、兵庫、福岡〔https://stage.parco.jp/program/orlando2024〕
撮影/渡邉智裕 ヘアメイク/豊福浩一(Good) スタイリング/作山直紀