7位に入ったのは、自らの足で日本全国を巡り、精緻な地図を完成させた伊能忠敬

 また彼は、55歳のときに地図制作を始めたことから「何歳でも夢を実現できることを身をもって示した人」(福岡県・63歳・男性)などの声も多数寄せられた。

 そして6位の織田信長は「戦国武将のお札が見てみたい。いちばん人気がありそうな織田信長がベストでは」(福岡県・43歳・女性)など、知名度の高さで票を獲得。

織田信長像
織田信長像

 常識外れの“うつけ者”と呼ばれていた信長だが、「楽市・楽座」を行い、国の経済を潤した実績も。商才に長けた点も、お札向きの偉人といえそうだ。

 そんな織田信長と深い因縁を持つ徳川家康は、同票数の4位にランクイン。

徳川家康像
徳川家康像

「戦国の時代から天下統一を成し遂げ、260年に及ぶ太平の世を築いた人物だから」(静岡県・70歳・男性)のように、成し遂げた偉業によって票が集まった。中には「戦国の世を安定に導いたので適任だが、肖像画そのものではなく、美化してほしい」(愛知県・64歳・男性)というコメントも。ビジュアルに難ありか。

 時代はさらに遡り、弥生時代の邪馬台国を治めた女王・卑弥呼がもう1人の4位に。

「わが国の古代史の礎を築いた女性でもあり、謎めいた部分も魅力的」(大阪府・63歳・男性)などのほか「お札になる“卑弥呼の顔”が気になる。現存する写真や肖像画もないので、どのように描かれるのか興味がある」(広島県・64歳・男性)という意見も多数。

「お札の顔になるには肖像があることが絶対条件なので、卑弥呼はさすがに難しいですね。女性の偉人なら『君死にたまふことなかれ』という反戦詩を詠んだ、歌人の与謝野晶子が現実的な人選ではないでしょうか」