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雑誌に載っている、いろいろなダイエット法を試しても長続きしない、運動を始めても三日坊主で終わってしまうなど、何度もダイエットに挫折し、そのたびに「私はなんて意志が弱いんだ」と嘆いている人は少なくないだろう。
でもダイエットが続かないのは意志が弱いからではなく、脳に問題があるのだ。
ダイエットが続かない人の脳は「肥満脳」
「仕事や家事に追われている、心配事があるなどの理由で自分の身体に意識が向かわずにいると、脳がだんだん鈍感になり、脳がつくり出すリズムが乱れ、過食や運動不足など肥満の原因となる生活習慣が身についてしまう。
これがダイエットが続かない人の脳の状態で、私は“肥満脳”と呼んでいます」
と話すのは、脳内科医の加藤俊徳先生。脳のリズムが乱れるとは、どういうことか。
「私たちは覚醒と休息を繰り返す脳内リズムによって、日々の生活を送っています。このリズムは、前述した多忙や心配事などによって簡単に乱れます。すると、脳が身体にとって正しい選択をしにくくなる。
つまり鈍感な状態になるので、太るとわかっていても高カロリーの食事をしたり、運動不足だと感じていても、身体を動かすことができない、といった状況に陥ってしまうのです」(加藤先生、以下同)
加藤先生によれば、肥満脳のままダイエットをしても、すぐにリバウンドしてしまうという。
「ですから、厳しい食事制限や激しい運動をする前に、脳を鍛えて感度を上げることが重要。そうすれば、脳のリズムが整ったダイエット脳に変わり、一生太らない身体を手に入れることができます」