時報と電報の今後
続々とサービスが終了しているが、現在も続いているのが時報「117」、電報「115」だ。
時報は、1955年6月10日(時の記念日)からテレホンサービス第2号として東京でスタート。それ以降、順次全国に拡大され、1964年からは電話番号を「117」に統一し、現在に至っている。時報サービスは、正確な時間を知りたいとき、手軽に確認できるサービスで、来年で70年を迎える。
一方で、電報は150年を超えるさらに長い歴史が。電報が生まれたのは1870年の明治時代初期で、当初は東京・横浜間に限定されていた。1875年ごろには北海道から鹿児島まで電信線が引かれ、電報の利用区間はほぼ全国に広がることに。電話が普及するにつれ電報の使用は少なくなったが、現在でも慶弔時に利用されている。
時報「117」と電報「115」は今後も継続するのか。
「ただちに撤退する考えはありません。需要の動向や、代替手段の状況を踏まえつつ、必要に応じて撤退を含む抜本的な事業見直し等を検討することも考えられます」
継続するサービスと終了するサービスの違いについて聞いたところ、
「需要の動向や、代替手段の状況等を踏まえ、総合的に判断しております」とのことだった。
長い歴史を持つサービスの終了には寂しさも感じるが、これも時代の流れか。